2024/12/13 14:00
北海道生活
ポタジェ|ハーブが香る本格ミートソース ~スパゲッティやラザニアに
今回は、育てやすく馴染のあるハーブを使って、本格的な味わいの「ミートソース」づくりをご紹介。
このコーナーでは、季節ごとの野菜やハーブ、花や果樹など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。
文・写真:藤井 純子さん(ピュア・ポタジェ代表)
菜園で手軽に育てられるハーブといえば、モスカールドパセリやイタリアンパセリ、オレガノ、コモンタイムなど。実際に庭で育てている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、育てやすく馴染のあるハーブを使うだけで、本格的な味わいになる「ミートソース」をご紹介します。
ミートソースは多めにつくっておくと、スパゲッティやラザニア、ニョッキや、パイに包めばミートパイなど、いろいろなレシピに活用できますよ。後半では、これらのレシピの色どりにも使いたい、きれいな緑色のドライパセリをつくる方法もご紹介します。
左からオレガノ、タイム、ローリエ、パセリ
Recipe 本格ミートソースづくり
[ 材料 ] ※つくりやすい分量
・合い挽き肉 400g
・ニンニク 2片
・玉ねぎ 1個
・オリーブオイル 大さじ3
・砂糖 大さじ1/2
・塩・コショウ 各少々
【A】
・トマトソースまたはカットトマト缶 400g
・赤ワインまたは白ワイン 50ml
・ローリエ 2枚
・ドライモスカールドパセリ、ドライイタリアンパセリ、ドライオレガノ 各小さじ1
・ドライタイム 小さじ1/2
[ つくり方 ]
【1】
タマネギとニンニクをみじん切りにします。玉ねぎは細かなみじん切りにするのがポイント! ついつい手早くみじん切りにしたくなるものすが、包丁の刃先を使いながらいつもより丁寧(ていねい)にするだけで細かくなります。そうすることで水分が飛びやすくなり、時間短縮になります。
繊維に添って細かく(2mm程度)包丁を入れてから、向きを変え繊維を切るように細かいみじん切りにする
【2】
厚手の鍋にオリーブオイルとニンニクを入れ、点火します。ニンニクの香りが出るまで弱火でゆっくりと炒めます。ニンニクの香りが出てきたら、玉ねぎと砂糖を加え、玉ねぎが透き通るまで弱火で炒めましょう。
弱火で炒めることで玉ねぎの甘さを引き出す
【3】
次に、フライパンに合い挽き肉を入れて炒めます。この時、すぐに合い挽き肉をばらばらにほぐさず、片面ずつ焼き色がつくまでそっとしておきます。肉汁が流れず、旨みのあるミートソースに仕上がります。
肉汁が逃げないように焼き色がつくまでほぐさず炒める
【4】
フライパンで炒めた合いびき肉と【A】の材料を、【1】の鍋に加えて軽く混ぜ、フタをして中火で1時間ほど煮込みます。圧力鍋を使用する場合は20分加圧します。
圧力鍋は短時間でつくることができるので省エネ!
【5】
フタを開け、ローリエを取り除きます。適度なとろみになるまで煮つめ、塩・コショウで味をととのえます。これでミートソースのできあがり!
適度なとろみになるまで煮詰める
できあがったミートソースは、お肉の旨みとハーブの香りも豊かな本格的な味わい。ミートソーススパゲッティやラザニアなどにもぜひ使ってみてください。普段の食卓に美味しいひと品が加わりますね。また、クリスマスの集まりにもぴったりですし、年末年始の和食料理に飽きてきたときにもおすすめですよ!
ミートソーススパゲッティ
ほうれん草のラザニア
色どりを添えるパセリ
『パセリ』
学名:Petroselinum crispum
原産地:地中海沿岸
植物分類:セリ科 一・二年草
パセリには、こんもりと茂る「モスカールドパセリ」と、葉が平たい「イタリアンパセリ」があります。イタリアンパセリはモスカールドパセリに比べ、葉がやわらかく、クセが少ないのが特徴です。モスカールドパセリとイタリアパセリは香りが異なるので、この2つをミックスするだけでも味わい深く本格的なお料理に一役。
ドライパセリづくりは、生のまま冷凍する方法やレンジで乾燥する方法などいろいろと試してみましたが、オーブンで乾燥する方法が色も香りもよく仕上がりますよ。
葉が縮れたモスカールドパセリ
葉が平たいイタリアンパセリ
[ ドライにする方法 ]
お料理の色どりと味わい深いひと品に、ドライパセリはおすすめです。
ポイント:低温のオーブンで数回に分けて加熱しましょう。
【1】
生のパセリを洗い、水分をしっかりと切って、葉の部分を摘み取ります。オーブンの天板にクッキングシートを敷いてパセリが重ならないように並べ、150℃前後の低温で6分ほど加熱します。加熱が終わったらオーブンから天板を取り出し粗熱を取ります。
蒸気が上がるので、やけどに注意!
【2】
粗熱が取れたら、再度 低温で6分ほど加熱して、同様に粗熱を取ります。最後にしっかりと水分がなくなるまで様子を見ながら5分ほど加熱します。手で触るとパリパリと崩れるようになったらOK。
パリパリになったらOK!
【3】
清潔な瓶にドライパセリを入れ、食品用の乾燥剤も一緒に入れて保管します。冷蔵庫で保管すると香りよく保管できます。
ガラス瓶をトレーに並べ、冷蔵庫で保管すると取り出しやすい
年末に控えるイベントごとに備えてパセリを購入する機会もあると思いますが、使い切れいないときはドライにしてお料理に活用してくださいね。
プロフィール
藤井 純子
「Pure Potager(ピュア ポタジェ)」代表。ポタジェ・アドバイザーとして道新文化センター札幌校などのセミナー講師のほか、新聞・雑誌にて執筆活動を行なう。また、ポタジェの魅力を一冊にまとめた「Green Finger ポタジェ~小さな庭が与えてくれる恵みと幸せ~」を執筆。「コーチャンフォーミュンヘン大橋店」で取り扱いのほか、HPに掲載のネットショップを利用。またはAmazonでも販売、「ポタジェ」で検索。
HP ピュア・ポタジェ
Instagram pure.potager
YouTube ポタジェ『心と身体を癒す庭へようこそ』 @lifewithpotager401