2024/12/28 14:30
「北海道生活」編集長
味噌からスープカレーまで、北海道のラーメン、食べくらべてみた。
「北海道生活」冬号では、おとりよせ巻頭特集のほかに、連載「めいどいん北海道 おいしい五つ星」で北海道のラーメンご紹介、特集とあわせて全6種類のラーメンが掲載されています。
この連載は毎回、北海道どさんこプラザ札幌店にご協力いただいています。
毎回お題を編集部から出して、どさんこプラザさんに5品厳選してもらい、こちらですべて調理してガチで食べくらべするという企画。フードロスにならないよう「試食したら、すべて食べきる」のがルールです。
連載はもう3年目に入りますが、ラーメンはどうしても「ラーメン5杯はカメラマンと二人では無理……」と手を出せなかったのです。
しかし、おとりよせ特集にラーメンがエントリーしたこともあり、1杯も5杯も同じ(わけがないのですが)というわけで助っ人を入れて3人で撮影・試食をしてみました。
スタジオにはキッチンがないので、カセットコンロでお湯を沸かして、できた順から撮影し、撮影したら三人がかりで食べて感想を話し合い、次のラーメンをつくるという繰り返し。
食べ進めるうちに舌がバカにならないように、味にパンチのあるものは後に回し、試食の順番も吟味に吟味してから撮影しました。
【湧別町】北海道 オホーツクの塩ラーメン
こちらはマツコ・デラックスさんが絶賛したり、さまざまなメディアに出たりしているのでご存じの方も多いはず。
中身はこんな感じです。
気合の入った文章のカードが入っていました。
オホーツク・湧別町(ゆうべつちょう)で製麺所を営み、やがてオホーツク海からの塩づくりも行なうようになり、こだわりの麺と塩でつくり上げた塩ラーメンです。
スープは麺を食べた後ごはんを入れて「塩茶漬け」で楽しめます。
三日間かけ低温熟成乾燥した麺は、乾麺を超えたと絶賛されています。
と、ここで業界用語でいう「箸上げ」を撮影。
ラーメンといえば箸上げ!なのですが、私は箸上げを指示する割に自分でやるのは下手で、カメラマンに何度もやり直しといわれてしまいます。
そこで、今回は箸の持ち方がきれいな助っ人にお願いしました。全5杯分、ありがとうございます。
【利尻町】ラーメン味楽 焼き醤油味
離島・利尻島にあり、「日本一行きにくい」と全国に知られるようになった最北のラーメン屋さん「味楽」のラーメンもおとりよせOK。
看板メニューの「焼き醤油ラーメン」は、濃い醤油のスープが見た目よりすっきりした味わいで、高級な利尻昆布の旨味がたっぷり、最後まで飲み干せます。
ちなみにこちらが、利尻島の本店でカメラマンに撮影してもらった焼き醤油ラーメン。
食べている途中で、とろろ昆布を入れるのがおすすめです。
「北海道生活」で以前ご紹介した、利尻町・畑宮食品のとろろ昆布なんて、いいですね~。
【札幌市】帆立鶏白湯味噌ら雨(あめ)ん
札幌のラーメン店「雨は、やさしく」は2014年創業、札幌ラーメン界のニューウェーブです。
2号店の「雨は、やさしく No.2」では、帆立ペーストを溶かしながら味わう鶏白湯ラーメンが看板メニューで、家庭でも再現できるよう「小林製麺」の本格的な生麺に「北海道産帆立シーズニング」が付いています。
2食入りだったので、撮影後、自宅で残りの1食をつくってみました。
このために、おとりよせ特集で紹介している佐呂間町「帆立貝柱詰め合わせ」のソフト貝柱をトッピング♪
「北海道産帆立シーズニング」を徐々に溶かしていくと、まろやかなスープに帆立の香りがきわだち、結局すべて入れてしまいました。
【札幌市】GARAKUスープカレーラーメン
札幌で行列のできるスープカレーの人気店「GARAKU」の味が、お店にはないラーメンで味わえるという唯一無二の商品。
秘伝のスープとスパイスに和風ダシをブレンドしているので、スープカレーがいい意味でラーメンスープらしい味わいになっています。
麺は「森住製麺」で、今回ご紹介したラーメンはいずれも北海道を代表する製麺所の麺を使っているので、スープはいろんな味でも「麺は共通してうまい!」というのが試食しての感想でした。
さすが、北海道のラーメンはうまい。
【札幌市】彩未 味噌らーめん
札幌の住宅地、美園にある行列のできるラーメン店「彩未(さいみ)」。私も3回チャレンジしましたが、あまりの行列に入店をあきらめてしまいました。
そのラーメンが自宅で再現できるとはうれしい!
3種類の白みそをブレンドした特製味噌ダレと豚骨清湯スープによる王道の味わいの味噌ラーメンで、森住製麺の生麺に、メンマまで付いています。
また、おろしショウガを入れるのもおすすめですよ。
【美幌町】ひでちゃん小麦 かに甲羅みそラーメン
そして最後に紹介するのは、巻頭特集「179市町村おとりよせ」より、オホーツク地方・美幌町(びほろちょう)の「かに甲羅みそラーメン」。
喜多秀雄さんが栽培を始めたハルユタカ小麦は、土づくり・栽培・収穫・製粉までこだわり「ひでちゃん小麦」(商標登録済)の名でブランド化されています。
この「ひでちゃん小麦」でつくられたラーメンは力づよい風味が評判。
HPでは各種の味わいが楽しめますが、中でも「かに甲羅みそラーメン」はカニの香りがたまらない濃厚みそラーメンです。
撮影の最後は、ネギやチャーシュー、メンマをのせ、試食も6杯目になったので「具材があってうれしい……」と喜ばれました(笑)
塩、みそ、しょうゆ、鶏白湯にスープカレーまで。北海道のラーメンって、バラエティが豊かでいて、麺も美味しいしスープも最後まで飲めるものばかりでした。
以上6点のラーメンは、それぞれおとりよせOKで、どさんこプラザ札幌店にまとめて注文することもできるので、自宅でも食べくらべを楽しんでみてくださいね。
(「北海道生活」編集長)
※この記事は「北海道生活」本誌2024年冬号より一部転載しています。