ポタジェ｜自然素材でつくる「お正月飾り」 ～新年を迎える準備

新年を迎える準備の一つ「お正月飾り」。自然素材でつくシンプルなお正月飾りをご紹介します。
このコーナーでは、季節ごとの野菜やハーブ、花や果樹など、相性のよいコンパニオンプランツを組み合わせながら育てて楽しむ“ポタジェのある暮らし”を紹介していきます。お料理や花のクラフトも。

クリスマスやお正月を迎える準備など、慌ただしい季節が近づいてきましたね。今回は、自然な素材でつくるシンプルな「お正月飾り」をご紹介いたいと思います。

お正月飾りは新たな年の神様を迎え入れ、無病息災、家内安全、豊作祈願などのご加護を受けとるために飾られます。
また、玄関飾りやしめ飾りは、神様のいらっしゃる場所と私たちのいる現世を隔てる結界の役割があるとされ、しめ飾りを玄関に飾ることで、その家が神様を迎える準備が整っていることを表すのだそうです。

水引に稲穂と鷹の爪、ホワイトセージの葉をあしらった玄関飾り

玄関飾りやしめ飾りに使う材料には意味が込められていますので、それぞれの意味などもお伝えしながら材料の説明をしていきますね。

稲穂には「一粒万倍（一粒の籾が万倍にも実り稲穂になる）」という意味があり、新しく始まる年も豊作になりますようにとの願いが込められています。

知人から分けてもらった稲をベランダで乾燥

トウガラシは「魔を祓う」という言い伝えがあり、災いや災難を防ぐ魔除けのお守りの意味を持ちます。赤い色がお正月飾りのアクセントにもぴったりですね。

鷹の爪は、ほかのトウガラシに比べて実が小さくクラフトなどにも使いやすい

鷹の爪を藁（わら）などで結んだ「魔除けトウガラシ」

紙垂とは、しめ縄についている白い紙のことで、紙垂の形は稲妻を表しているそうです。以前の記事（2024年1月「野菜栽培の格言、名言」）で紹介した「秋の稲妻千石増す」ということわざがあるように、しめ飾りにもそんな願いが込められているのですね。
紙垂は、もともとは紙ではなく麻や木綿などが使用されていたそうですが、江戸時代の頃から和紙などの紙が利用されるようになったそうです。和紙や半紙がないときは、コピー用紙などで代用することもできますよ。

できた紙垂をしめ縄に取り付けて、先述のことわざのように豊作を願ったり、よい年になるよう願いを込めて、新年を迎えたいですね。

また、しめ縄の編み方にはさまざまな方法があるようですが、今回は私が普段作っている簡単な方法をご紹介します。

茎の根元を揃える

12本を使用した場合は4本ずつに分ける

時計まわりにねじる

右の2つの束をなじりながら巻きつける

牛蒡（ごぼう）型と呼ばれる縄ができた

しっかりと巻きつけた縄は光沢が出て美しい

茎が折れやすいのでマスキングテープで留めると便利

好みの位置に取り付ける

年末は何かと忙しく、あっという間に年越しを迎えてしまうものですが、本来は“すす払い”（12月13日）に1年分の煤（すす）やほこりを払って浄めたあとの12月13～28日の間にお正月飾りを飾るのがよいとされています。2024年12月13～28日の大安は、21日（土）、25日（水）ですので、目安にしてくださいね。

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