2024/10/25 12:30
北海道生活

ハーバルライフ|自然素材をふんだんに使った、スワッグづくり!

手づくりのスワッグを飾ってみませんか? 今回は、お部屋の彩りや、クリスマス飾りにもなるスワッグづくりを紹介します。
このコーナーでは、香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。

取材協力:かりの あさの さん(herbarist・ハーブ研究家)



ハーバルライフ|自然素材をふんだんに使った、スワッグづくり!

自然素材をふんだんに使った、手づくりのスワッグ

山々が紅葉し始める秋は、スワッグやリースづくりに向けて材料集めが始まります。それと同時に、各地の会場でクラフト講座もスタートするのが、私にとって毎年のサイクルです。

花シーズンを通して、庭の花はその時々に咲くものをドライフラワーとして準備しているのですが、秋には花だけではなく、松ぼっくりやどんぐり、植物の枝・つるなどの材料も集めます。山に行って収集するものや、友人からいただくものなどさまざまです。
ドライ花材になりそうなものは何でも、向き・不向きを試しています。バラ、アニスヒソップ、シロタエギク、ツルマサキなどの庭に植えられているもの、変わり種としてはタカノハススキの葉やフウチソウなども利用できます。青い花は、退色がほかの花色より遅いように思います。八重咲きデルフィニュウムやエリンジウム、ルリタマアザミなどはおすすめです。

トウヒ、コニファー、ヒバ類などの枝ものはスワッグのベース(土台)に使用します。水揚げすると長持ちするので、水に浸けるひと手間を加えれば、スワッグづくりの準備万端です。

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スワッグの材料になるトウヒや各種ヒバ類

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花のシーズンを通して準備してきたドライフラワー。秋には松ぼっくりやヒバ類の枝なども用意

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ススキ類やフウチソウなどもドライ花材に使える!

「スワッグづくり」には、ドライフラワーをあらかじめ束ねてつくる方法と、リースワイヤーで固定しながらつくる方法があります。
前者は大きめの作品をつくるときに、束ねて持ちながらの作業になるので、握力が少ない方は大変かもしれません。自分の思い通りの配置がつくりやすいのは、リースワイヤーを使いながらつくる方法かな…と思います。

今回は、リースワイヤーで固定しながらスワッグをつくる方法です。
土台になりそうな大きめの枝に、ヒバ類の花材を手前方向に左右交互に少しずつずらして配置し、ワイヤーを巻いて固定します。ある程度進んだら、色みのあるドライ花材や動きが出る細長い葉ものなどを加えてワイヤーで巻きます。
これを繰り返すことで、だんだんとスワッグができあがっていきます。

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まずはスワッグの土台になる枝もの合わせてワイヤーで固定

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次に枝ものやドライ花材をずらしながら配置してワイヤーで固定し、肉付けしていくイメージ

これでよし! と完成したら、最後に束ねている部分をワイヤーでぐるぐると巻いて、外れてこないようにしっかり留め、枝の長さをカットして整えます。

松ぼっくりなどのアクセントになる飾りは、フラワーワイヤー(「#24番」前後が使いやすい)を使って固定するのですが、いくつかつなげると動きが加わってよい雰囲気に仕上がります。

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フラワーワイヤーを使用。ワイヤーが見えないように、松ぼっくりの中にワイヤーを入れて巻く

松ぼっくりの下側にワイヤーが隠れるように巻きつけ、捻(ひね)って留めます。同様に、残った部分のワイヤーで松ぼっくりをつなげていきます。ワイヤーを数本足し、長めの飾りをつくることもできますね。
市販の飾りも一緒につなげて、一つの部品(花材)にしてみました。これをスワッグに装着すると、見栄えのよい作品に仕上がります。
さらに、紐(ヒモ)やリボンも一緒にあしらえば、より素敵なスワッグに!

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松ぼっくりをいくつかワイヤーでつなげ、先端に市販の飾りをプラスして準備Ok

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松ぼっくりなどの飾りと、ラフィアでスワッグを装飾。使う花材や飾りなど、好みに合わせて組み合わせを楽しんで!

このように、使う花材やヒバの種類、イメージするボリューム(細長いタイプや短めでボリューミーなタイプ)など、お好みに合わせてスワッグを仕上げることができます。
思っているよりも割と簡単につくることができるので、この方法は初心者にもおすすめです。リースワイヤーは手芸店やお花屋さんで扱っているところもありますし、ネットで購入もできます。

10月に入って、スワッグ講座も始まっています。講座に参加した皆さんが手がけるスワッグも、とても素敵な仕上がりです。同じ花材を使っているのですが、つくり手によってそれぞれ違った雰囲気に。どれも個性的で、私も刺激を受けています。

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スワッグ講座の様子。スワッグづくりに熱心に取り組んでいる

ほかの方々と一緒につくると、自分とは違う世界観を覗くことができます。よいアイデアをもらえたり、上手くできないところはお互いにサポートしたり、それが講座の魅力かもしれませんね。

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ヒバ類のグリーンをベースにし、赤いローズヒップがアクセントになっている。コンパクトにまとめつつ、ボリューム感のあるスワッグに

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ヒバ類などのグリーンの花材を多めに使用しているが、ツルマサキの斑入りの葉や明るい花色がアクセントになって華やか

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トウヒのしっかりとした枝振りと、シルバーリーフが印象的なアクセントに。リボンをあしらえばクリスマス仕様にもなり、飾りを変えればお正月飾りにもなりそう

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タカノハススキの葉の動きをポイントにあしらい、長めのスワッグが完成。固定するワイヤー使いのテクニックもなかなかのもの

完成したスワッグには、油性の「クリアラッカースプレー」をかける(施す)ことをおすすめしています!
特に玄関ドアなどに飾る場合は、紫外線や湿度、風雪で褪色や劣化が早くなります。クリアラッカースプレーでコーティングすることで、褪色や劣化スピードを抑え、美しい状態を長く保つことができます。シリコン成分配合のものは、さらにコーティング効果が高くなります。
必ず野外でスプレー吹きかけ、注意事項を守って使用してくださいね!

雪がちらついたり、肌寒さが増してくる季節ですが、12月にはクリスマスが待っています! 手づくりのスワッグを飾って過ごしてみるのも、心豊かになりそうですね。
私が担当している「スワッグ講座」は、このあとは札幌市東区にある「サッポロさとらんど」で開催を予定しています。申し込みは先着順です(定員12名)。毎年人気の講座なので、気になる方は、受け付けがスタートしたらお早めに電話での申し込みをおすすめします。

ハーブスワッグづくり講座 ~ハーブ香る壁掛け

申し込みは電話か、直接さとらんどセンター窓口へ(TEL:011-787-0223)。11月12日(火)から受け付けスタート。

開催日/11月29日(金)

時間/10:30~12:00

参加料/2,300円(定員12名)

会場/さとらんどセンター

住所/札幌市東区丘珠町584-2 サッポロさとらんど

WEB/https://www.satoland.com/

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プロフィール


かりの あさの

herbarist・ハーブ研究家。北海道札幌市内に在住。ハーブやアロマの指導員などの資格を有し、30年以上植物と向き合い得た知識・経験をもとに、企業のアンバサダーや商品開発に携わる。また、さまざまな講座開催や公共の場での「みどりのまちづくり」のサポートなど、幅広く「ハーブのある暮らしの魅力」を伝えている。

・かりのあさの lit.link(リットリンク)https://lit.link/karinoasano

HP「ハーブまるごと活用生活」、Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「karinoherb」をまとめて掲載中



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