2024/10/31 14:30
北海道生活
大自然に抱かれる温泉宿!標茶町に「ぽん・ぽんゆ」オープン
釧路湿原かや沼観光宿泊施設「ぽん・ぽんゆ」
北海道標茶町の釧路湿原国立公園内に、新たな宿泊施設「ぽん・ぽんゆ」(※1)が9月30日にグランドオープンしました。「ぽん・ぽんゆ」は、1978年に開業し2019年から休業していた「憩の家かや沼」を大規模改修して生まれ変わった、釧路湿原国立公園内の温泉宿です。
世界的な建築家・隈 研吾氏が建物の設計を、日本を代表するデザインナーの原 研哉氏がそのスタイリングを手がけ、“大自然の中のベースキャンプ”をコンセプトに、豊かな自然との調和を追求しています。
客室は3タイプ、全15室。木を基調とした落ち着いた空間で、大きな窓からは草原やシラルトロ湖の雄大な景色を楽しめます。どの客室からも釧路湿原の息吹を感じられる、贅沢な滞在となるでしょう。
※1 「ぽん・ぽんゆ」=アイヌ語の「小さな湯」に由来する
客室は、大きな窓を設え、木を基調とした落ち着いた空間
そして、施設内の大浴場「やちぼうずの湯」は、男女それぞれに露天風呂とサウナを完備。露天風呂では、やちぼうず(※2)を模した石にもたれて自然と対峙できる独特の体験が待っています。内風呂には大きな岩風呂も設置され、温泉でゆったりと心身をリラックスできます。日帰り入浴も可能で、観光客のみならず地元の方々にも親しまれそうです。
※2 「やちぼうず(ヤチボウズ)」とは、スゲ類の植物が盛り上がって、まるで坊主頭のように見える株をつくったもの。ヤチ(谷地)、すなわち湿地の坊主で「ヤチボウズ」と呼ばれる
内風呂は、窓からやわらかな陽の光が差し込む。外には、木々の緑に包まれた露天風呂も
夜の露天風呂。静かな空間で、ゆっくりと湯に浸かり体を癒す
木のぬくもりを感じるサウナも完備
レストランでは、標茶町の生乳からつくられた「しべちゃ牛乳」やブランド牛「星空の黒牛」、ウニ、カニなど、地元の食材を使った料理を堪能できます。鉄板焼きや炭火焼きに対応した個室も用意されており、プライベートな空間で特別な食事を楽しめるのも魅力です。
「ぽん・ぽんゆ」は、釧路湿原国立公園内にある温泉宿という特別な位置づけを生かし、訪れる人々に大自然との一体感を味わってもらうことができる施設です。静寂に包まれた湿原の中で、標茶町の新たな魅力を提供する「ぽん・ぽんゆ」。標茶町の観光資源としても期待が高まっています。
シラルトロ湖の美しい景色
釧路湿原かや沼観光宿泊施設「ぽん・ぽんゆ」