奥入瀬渓流ホテル｜青森の風土と、地域食材が奏でる料理を渓流の景色とともに。フレンチレストラン「Sonore」秋限定メニューがスタート

青森県十和田市（とわだし）にある「星野リゾート　奥入瀬渓流ホテル」は、渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル。秋は紅葉の名所として知られる奥入瀬では、この季節、この土地ならではのグルメも見逃せません！ ホテル内のフレンチレストラン「Sonore」では11月下旬まで秋限定のディナーコースが堪能できます。

今秋のコースでは、旬を迎えるサケや三五八漬けの技法を用いた南瓜など、地域で受け継がれる郷土食と秋の味覚をフランス料理の調理技法を用いて昇華した料理が提供されます。青森の風土と歴史、地域の食材が奏でる9品の料理を渓流の景色とともに味わう、この場所ならではの特別なコース料理です。

フレンチレストラン「Sonore」とは

「Sonore」とは、フランス語で「朗々と響かせて」という意味の音楽用語。渓流の瀬音と青森の食文化を現代に再解釈したフランス料理と、料理に合わせたペアリングワインが心身に朗々と響き渡るという意味が込められています。コースは、渓流の瀬音が響くテラスから始まり、青森で育まれた地域の食材や郷土食文化、フランス料理が融合したメニューが続きます。

渓流の瀬音が響くテラス

奥入瀬渓流の自然をイメージしたダイニング

総料理長の簑原さんは、青森で過ごす中で地元の食材だけでなく、その背景にある風土や歴史に着目。地元の若手生産者との交流を深めながら、食材や郷土文化への知見を広げ、培ってきたフランス料理の技法を用いて青森の食文化に更なる価値を生み出しています。

秋限定メニューの一例をご紹介

自然豊かな青森の環境が育むサケを、総料理長の簑原諒さんが地域で親しまれている食材と調理法を用いて、新たな秋の一皿へとアレンジ。皮目をパリッと焼き上げたサケに、山椒のスパイスを振りかけて風味豊かに仕上がっています。サケの下には、東北地方で受け継がれる「三五八漬け（＊1）」の技法を用いた南瓜のピュレと、青森県内で食用としても親しまれる菊のピュレも。発酵とスパイスの調和が織りなす、奥深い味わいを感じながら、色鮮やかな見た目も楽しめる前菜です。
＊1　麹を使用した漬物の一種

「けの汁」とは、青森県津軽地方に古くから伝わる郷土料理で、米に見立てて細かく刻んだ野菜や山菜を味噌や醤油、昆布出汁で味付けした汁物のこと。この一品は、秋に旬を迎える根菜類を、軍鶏や干し貝柱、ヴァンジョーヌ（＊2）をベースにした繊細でコクのあるスープで丁寧に炊き上げた、野菜と玄米のスープ仕立てです。仕上げに添えられる削りたての秋トリュフが、芳醇に香り立ち、野菜の豊かな旨みを一層引き立ててくれます。地域で受け継がれる伝統を感じながらも、新しさを感じさせる、温かみのある一皿です。
＊2　フランス・ジュラ地方で造られる黄色いワイン

青森で世代を問わず愛されるりんごは、フランスの伝統菓子「タルトタタン」に。伝統的な製法ではキャラメリゼしたりんごと生地を一緒に焼き上げますが、このメニューでは、りんごとパイを別々に焼き上げてから重ねているのだそう！ 口に運んだときのサクサクと軽やかな食感や味わいを存分に楽しめるデザートです。芳しいカルバドスが薫るアイスクリームとともに味わうと、りんごのふくよかな甘みが口中に広がります。一口ごとに変化するりんごの味わいを楽しめるデザートです。

フレンチレストラン「Sonore」秋限定メニュー

1993年生まれ、千葉県出身。2013年に辻調理師専門学校卒業後、東京都内レストランで修業し、2018年より星のや竹富島を経て、2019年3月より星野リゾート 奥入瀬 渓流ホテルのフレンチレストラン「Sonore」の開業に携わる。⻘森県内の生産者を訪れ、地元の魅力的な食材の開拓に力を入れてきた。2023年7月よりSonoreの総料理長に就任。⻘森県内の若手生産者や作り手との交流を積極的に行い、多くの方に⻘森の食文化を伝えられるよう、コミュニティを拡げながら、研鑽を続けている。

星野リゾート　奥入瀬渓流ホテル

奥入瀬渓流沿いに建つ唯一のリゾートホテル。渓流が目の前に広がる露天風呂や岡本太郎作の巨大暖炉が印象的なロビーが癒しの空間を醸し出します。「渓流スローライフ」をコンセプトに心から満たされる滞在を演出しています。