2024/11/06 14:30
北海道生活
北海道移住|上川町 大雪山の自然を満喫しながら「好き」を仕事に!
“町民を体験できる”生活観光拠点の「ANSHINDO」。道行く人とお客さんが笑顔を交わせるよう、壁一面に窓ガラスを採用
生活観光の拠点、
「ANSHINDO」オープン
北海道のほぼ中央に位置する上川町(かみかわちょう)は、日本最大級の山岳自然公園「大雪山国立公園」を有する自然豊かなまち。そんな上川の魅力を、自身の“好き”を原動力として広く発信している人たちがいる。その一人が地域おこし協力隊「カミカワークプロデューサー」OBの絹張蝦夷丸(えぞまる)さん。仲間とともに上川で楽しく生きていくための場所、訪れる人たちも立ち寄りたくなる場所づくりに尽力している。6月にオープンした「ANSHINDO」は「まちを照らす灯台」がコンセプト。“町民を体験”できる生活観光の拠点として、築65年の建物を複合施設へと生まれ変わらせた。
3階は会員制のシェアオフィス。宿泊者は無料で利用が可能
土漆喰の壁で囲まれた室内は、シンプルながらぬくもりのある落ちついた雰囲気
地元の楽しさを、
この場所から発信
1階のカフェ「hibi」では道産小麦で作るベーグルを提供しておりモーニングも好評。2階にはホテル、3階にはシェアオフィスも用意されている。「オープンまでにいろんな人が手伝ってくれましたが、その中に大人になることや仕事をすることにネガティブな高校生がいて。でも『一緒にいて仕事の楽しさを知った。卒業後は上川で働きたい』と言ってくれたのが嬉しくて。それこそが自分たちが頑張る意味かなと思いました」と絹張さん。「『ANSHINDO』は年代も住んでいる場所も越えた交流の場。ここで上川の生活やまちの人の温かさに触れてほしいですね」。
大雪山のふもとに広がる、自然豊かな上川町
日本一早く美しい景観と称される大雪山の紅葉が楽しめる
TOPIC
まちの人の温かさを感じる、
生活観光の拠点
「まちを照らす灯台」をコンセプトに、元薬局を改装した泊まれる複合施設「ANSHINDO」。手掛けたのは長野県の「リビルディングセンタージャパン」と長沼町の大工店「yomogiya」。古い建材や家具を活かすという考え方に共感した絹張さんが依頼。
●ANSHINDO
住所/上川郡上川町南町1033-2
営業時間/(モーニングタイム他) 7:30〜14:00、(ディナータイム他) 14:00〜22:00
定休日/なし(火・水曜「hibi」は休み)
Instagram @anshindo_kamikawa
地域おこし協力隊OB 絹張 蝦夷丸さん(34)
「一棟貸しの宿も増やして、企業誘致や経営合宿なども行なっていきたいです」
エリアリノベーションで、
まちの魅力を高めていく
協力隊の任期終了後も上川町で面白く暮らしていこうと会社を設立。「目指すのはエリアリノベーションという考え方。町の施設やカフェを拠点に、地域の人たちや訪れる人たちのネットワークを広げていきたいです」。現在は自身の店「KINUBARI COFFEE ROASTERS」と複合施設「ANSHINDO」を中心に、まちの人たちを巻き込みながら、上川の魅力を発信している。
改装の際は、地域の人や高校生たちも協力してくれた
「ANSHINDO」リノベーション時の解体作業。建物の古材をムダなく活用
アウトドアプロデューサー 田崎 充彩さん(32)
自身で「本と珈琲と○○」というイベントを企画し、道内各地で開催
施設の改装に携わり、
モノ作りの魅力を実感
北アルプスの山小屋で働いていた田崎さん。縁あって訪れた上川町でまちづくりや地域と関わる楽しさを知った。学生時代に学んだ建築の技術を活かし、イベント用の什器やテーブルの製作、カフェの改装や「ANSHINDO」のオープンにも携わった結果、「古材を使った改装や家具づくりがとにかく面白くて。任期終了後はこのまちで、古家具をリメイク・販売する店を営業しようと考えています」。
改装作業を通して、今ではすっかり“大工さん”が田崎さんの肩書きに
アカデミックプロデューサー 佐藤 幸希さん(23)
さまざまな木工機械を駆使して「森の輪」を制作していく
「木育」を通して、
子どもたちの心を育てる
幼稚園教諭を目指していた佐藤さん。授業で木と人との繋がりを重視する「木育」を知り、実践を目指して地域おこし協力隊に応募。地域の木材で制作したおもちゃ「森の輪」を赤ちゃんに贈る十勝発祥の「森の輪プロジェクト」に感銘を受け、上川町でも広めていこうと力を入れている。「自然にも人にも恵まれたこの場所で、木育を通して子どもたちの心を育てるお手伝いをしていきたいです」。
「子育て支援センターでの保育補助も楽しいです」と佐藤さん
カミカワークプロジェクト
◆地域おこし協力隊
「カミカワークプロデューサー」募集中!
上川町では、自分の「やりたい」を仕事にしながらまちを面白くする「カミカワークプロデューサー」の名称で地域おこし協力隊を募集。募集のジャンルは「フード」「アウトドア」「クリエイティブ」「クラフト」「コミュニティ」「アカデミック」の6つ。「おもしろいことを追求しながらまちに影響を与える」自分もまちも豊かにする働き方にあなたも参加しませんか。
◆「上川町」がちょっと気になる……
という人にはインターンシップも!
カミカワークプロデューサーにはインターン型も用意。1~3カ月の期間で実際に行なっている業務を体験しながら上川町のまちづくりに参加できる。滞在期間中は町内のシェアハウスに滞在可能。まちづくりに興味があるなら、まずはインターンでチャレンジしてみよう。
ACCESS
東京より空路で旭川空港まで約1時間40分。空港より車で約1時間。
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