2024/09/05 12:30
北海道生活
占冠村の森の恵みが生んだ、クラフトジンとリキュールが誕生!
占冠村初のお酒「ルプノモリ」シリーズ。左/クラフトジン「TSUKI」、右/クラフトリキュール「HI」 (撮影場所:星野リゾート トマム ※以下同)
長く厳しい冬を乗り越え、春に目覚める北海道の森。その瞬間を味わうかのような新しいお酒が誕生しました。占冠村の基幹産業である林業を生かし、地域の恵みを凝縮した「ルプノモリ」シリーズの「クラフトジン」と「クラフトリキュール」です。
今回は、誕生したばかりの占冠村オリジナル クラフトジン・リキュールの魅力とその背景についてご紹介。占冠村長の田中 正治さんにもお話を伺いました。
森が奏でる物語を瓶に詰めて
シリーズ名の「ルプノモリ」は、アイヌ語で「溶けるもの、氷」を意味する「ルプ」に由来します。厳寒の地として知られる占冠村で、冬の眠りから覚めた“森の息吹”を感じられるようなお酒として誕生しました。
■ルプノモリ TSUKI
芳醇で複雑な味わいが特徴のクラフトジン
「TSUKI(ツキ)」は、厳冬を越えて流れ出すイタヤカエデの樹液のまろやかな舌触りと、アカエゾマツの清々しく優しい香りが特徴的な一品。北海道の豊富なボタニカルが生み出す、芳醇で複雑な味わいを楽しめます。
■ルプノモリ HI
森の恵みが詰まったクラフトリキュール
「HI(ヒ)」は、占冠産メープルシロップ「トペニワッカ」の豊かな香りと甘さが特徴。これに、アカエゾマツの新芽やイタヤカエデの樹液など貴重な森の恵みを贅沢にブレンドし、奥行きのある味わいのクラフトリキュールに仕上がっています。
占冠村長の田中 正治さん
地域に根ざした「おもてなしのお酒」
「ルプノモリ」シリーズは、占冠村初の地酒として誕生。まるで宝石のような美しいボトルデザインは、「特別な日のお祝いや贈りものにもぴったり」とのこと。
現在は、星野リゾート リゾナーレトマムのショップや、占冠村の道の駅でのみ購入が可能。「村を訪れる人々へのおもてなしのお酒」として提供されています。なお、ふるさと納税の返礼品としても選ばれています。チーズとの相性がよく、食後酒としても楽しめるこのお酒は、占冠村の新たな魅力として育てていく計画です。
森を活かす、ゼロカーボンへの取り組み
占冠村では、森林資源を活用したゼロカーボンの取り組みを進めています。例えば、占冠村産木材での薪の生産、住民の薪・薪ボイラー・薪ストーブの購入への助成、保育所や温泉施設への薪ボイラー導入など、多角的なアプローチで持続可能な地域づくりを目指しているそうです。
「ルプノモリ」も、森林資源の活用と厳しい自然との共存のカタチの一つ。厳しい冬を越え、春に目覚める北海道の森の物語を、味わい、香りで体験できる逸品です。占冠村を訪れた際は、ぜひこの土地ならではの「森の恵み」を楽しんでみてください。
手前は、色味からもメープルシロップを感じられる「HI」、奥は「TSUKI」。アカエゾマツやイタヤカエデの爽やかな香りも漂う