2024/09/05 11:30
北海道生活

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

今回は、北海道・ニセコエリアにある「ヴィラ ルピシア」から、晩夏のボリュームあふれるガーデンの様子をご紹介。
このコーナーでは、香りを持つ植物の魅力に惹かれて、育てる、眺める、味わう―、日々の出来事をハーブ研究家のかりのあさのさんがつづります。

取材協力:かりの あさの さん(herbarist・ハーブ研究家)



暑かった夏は台風の通過とともに少し空気が涼しさを増し、秋がもうすぐやって来ることを虫の鳴き声からも感じられますね。
…この夏を振り返ると、とにかく蒸し暑い日が多かったので、庭の植物にも、お世話をしている皆さんにとっても厳しい夏だったと思います。

今回は、ニセコエリアから、晩夏のボリュームあふれるガーデンの様子をご紹介したいと思います。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

さまざまな花色のジニアと、三尺バーベナやスーパーサルビアなどの一年草が華やか

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

左/黄色い小花はフェンネルの花 右/ジニアの赤やピンク、オレンジ、白などカラフルな花色は欠かせない。背景の丸い房状の花は‛アナベル’

ニセコ「ヴィラ ルピシア」のガーデンは初夏の始まりの頃にも紹介しましたが、その頃よりもすいぶんと植物が成長して真夏も乗り切り、そして、晩夏を迎えた今もガーデンは華やかです!

植栽は宿根草がメインですが、秋遅くまでたくさんの花色を楽しめるよう、5月末に一年草を花壇に仕込みました。そのおかげで、現在も花色であふれています。
下の写真は、一年草を加える前の花壇の様子と、現在の様子。レストランのエントランスです。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

「ビィラ ルピシア」レストランのエントランス。春から初夏に向かう頃はチューリップなどの球根花と、まだ草丈の小さい宿根草が足元を隠してくれていた

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晩夏のガーデンの様子。見違えるほどに植物たちが大きく成長

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

つる植物も旺盛に育って花を咲かせている。ツンベルギアやコバイエ、ドリコスラブラブ、アピオスが壁面に這い見事。足元の植物もボリュームが増した!

レストランのプレートを包み込むように、つる性植物が雰囲気よく絡んでいます。この様子が、私は地味に気に入っています。
また、レストランの入り口にあるインパラのオブジェの背中に植えた多肉植物も、春には小さな苗でしたが、あふれるように成長していますね。丈夫で育てやすく、割と簡単に増やすことができる多肉植物は、初心者の方でも安心して育てられます。形や色などさまざまあるので、同じような性質のものを組み合わせると、管理もラクで、素敵な演出を楽しめますよ。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

伸びたつるのグリーンに包まれ、夏も涼し気に演出してくれた。自然な雰囲気が気に入っている

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数種類の多肉植物の寄せ植え

アリウム ギガンチウムは、ガーデンに欠かせない球根のように思います。初夏には、すらっと伸びた茎の上にまん丸のボールが浮いているかのようで、ユニークなアクセントになっていました。この花は、花が終わるとセピア色のシードヘッドになっていくのですが、今年は思い切ってカットせずに残してみました。すると、キノコのような面白い姿に。

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アリウム ギガンチウムのまん丸い花。一つ一つの小さな花がボール状に集まって咲く

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アリウム ギガンチウムのシードヘッド。キノコみたいな面白い形状。人目を引くよいアクセントになっている

寄せ植えコンテナの花々も大きく成長し、晩夏のガーデンの素敵なアクセントになっています。7月上旬にパンジー・ビオラから夏の花苗に植え替えしたコンテナで、その頃はまだ小さな苗でした。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

夏に向けて、植え替えを行なった直後の様子。まだ小さな苗の状態

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

現在の寄せ植えコンテナ。ボリュームいっぱいに成長

敷地内の寄せ植えコンテナは14基あるのですが、基本的にはどのコンテナも同じ種類の植物を使っており、品種により花色を変えたり、配置を変えたりして植栽しています。また、利用する鉢(コンテナ)の形状や素材によっても、雰囲気がずいぶん変わるので面白いですね。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

木製の樽型コンテナの寄せ植え。あふれるように咲く花がナチュラルな雰囲気

今年は、花苗を依頼しているナーサリーが一押しだったベコニア ワッパーを、どのコンテナにも取り入れました。一般的な一年草のベコニアより大型になる品種で、花は茎からぶら下がるように咲き、雨にも強く丈夫で、見応え抜群でした!
毎日、ルピシアのスタッフさんが水やりや大切にお手入れをしていることも、植物の元気さに影響しているのだと思います。

ハーバルライフ|ニセコ「ヴィラ ルピシア」の晩夏の華やかなガーデン

こちらの鉢には、カリブラコアとベコニア ワッパーなどを組み合わせてみた。とても華やか!

植物は、手をかければその分きちんと応えてくれます。毎日たくさん方がこの場所を訪れ、花たちに「可愛いね~」と言って褒めてくださることも、きっとよいのでしょうね。花も喜んでいるように見えますよ。

ガーデンでは、三尺バーベナやジニア、スーパーサルビアなどの一年草が晩秋まで咲き続けます。グリーンを帯びてきた‘アナベル’の花とのコラボレーションが可愛らしい雰囲気です。
ガーデンの花々は秋の終わりまで、訪れる皆さんの目を楽しませてくれることと思います。

プロフィール


かりの あさの

herbarist・ハーブ研究家。北海道札幌市内に在住。ハーブやアロマの指導員などの資格を有し、30年以上植物と向き合い得た知識・経験をもとに、企業のアンバサダーや商品開発に携わる。また、さまざまな講座開催や公共の場での「みどりのまちづくり」のサポートなど、幅広く「ハーブのある暮らしの魅力」を伝えている。

・かりのあさの lit.link(リットリンク)https://lit.link/karinoasano

HP「ハーブまるごと活用生活」、Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「karinoherb」をまとめて掲載中



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