2024/07/19 15:30
北海道生活WEBスタッフ

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

取材協力幌見峠ラベンダー園(夢工房さとう)


札幌中心部から車でわずか20分。札幌を見渡せる絶景スポットとしても人気の「幌見峠(ほろみとうげ)」には、夏の間「夢工房さとう」のラベンダー園が広がります。「幌見峠ラベンダー園」の名前で知られていますね。開園期間は、ラベンダーの花が見ごろとなる7月初旬~下旬にかけてで、今年(2024年)は7月5日にオープンし、7月末までを予定しています(開花状況による)。
今まさに見ごろを迎えているということで、取材に伺ってきました。 ラベンダーの鮮やかな紫色の花が織りなす絶景が、訪れるたくさんの人を魅了しています!

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幌見峠ラベンダー園。紫色のラベンダー畑と、札幌市街を見渡せる絶景

ラベンダーをよく見ると、花色や花穂の付き方が違う――。そこで、オーナーの佐藤さんに植栽しているラベンダーについてお聞きしました。現在、メインで植栽しているラベンダーは「濃紫(こいむらさき)早咲き3号」と「成沢(なりさわ)」の2種類だそう。「濃紫早咲き3号」は濃い紫色で、花穂が穂先にまとまっていて可愛らしい印象。一方、「成沢」は、スッと伸びた花穂が特徴的な品種とのこと。

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

笑顔が素敵なオーナーの佐藤さん。ラベンダー色のTシャツで出迎えてくれた

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濃紫早咲き3号。花穂が穂先にまとまって、ころんとした姿。富良野で作出された、耐寒性品種

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

成沢(なりさわ)は、スッと伸びた花穂。品種名は「ナナ成沢」、耐寒性品種

ほかにも「丘紫(おかむらさき)」「ようてい」「花藻岩(はなもいわ)」「プロバンスブルー」などの品種が花を咲かせています。

「ようてい、は北海道羊蹄山(ようてい)近郊で栽培されていたことから名づけられた」とか、「花藻岩、の‟もいわ”は藻岩山が由来。花が白っぽいのが特徴」「丘紫、は富良野で作出されて、富田ファームで多く栽培されている」などの知識も教えてくれました。

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

花藻岩(はなもいわ)は、つぼみや花も白っぽい。濃い紫色の花の中で、色の違いがよくわかる

爽やかな香りに包まれ、視界いっぱいに広がるラベンダーの先には札幌の街並み、そしてどこまでも続く青空が一望できます。天気のよい日には、遠く十勝岳や大雪山旭岳まで見通せることもあるそうです。

大きなドロノキや、白樺(しらかば)がシンボルツリーのようにして立ち、ラベンダーとのコントラストが美しい景観をつくり出しています。また時折、鹿(しか)やキツネ、野ウサギなどの野生動物が姿を見せることもあり、北海道の豊かな自然を感じられるそうです。

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

ラベンダー畑の中心に、シンボルツリーのように立つのがドロノキ。ほどよく木陰をつくってくれている。調べてみると、ポプラの仲間の一種のよう

幌見峠のラベンダー園は、オーナーの佐藤さんが幌見峠の絶景に惚れ込み、また、富良野で見たラベンダーの美しさに魅せられてつくり上げた、特別な場所です。
1987年に120株から始まり、今では約8,000株にまでラベンダー畑は成長しました。夏の北海道・札幌を代表する風景の一つとして、訪れる人々に忘れられない思い出を提供しています。

ラベンダーの紫色に染まる丘陵と、爽やかな香り、そして札幌の街並みを一望できる絶景。この季節にしか味わえない体験を楽しみに、ぜひ出かけてみてはいかがでしょうか。ラベンダーの刈り取り体験(1株880円または1,100円)や、エッセンシャルオイルやドライフラワー、ポストカードなどの販売もあり、思い出として持ち帰ることもできますよ。

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

ラベンダーの香りを蒸留して閉じ込めたエッシェンシャルオイルやフローラルウォーター

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畑から摘んだラベンダーの小さな花束。フレッシュな香りが漂う

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ドライフラワーの装飾なども

幌見峠ラベンダー園

住所/札幌市中央区盤渓471番地110(幌見峠頂上)

TEL/011-622-5167

営業時間/(ラベンダー園)7月中旬~7月末 9:00~17:00(車の退場は18:00まで) ※17:00以降は、日没後は夜景を観賞できる

料金/(駐車料のみ)9:00~17:00まで500円、17:00以降 800円

WEB/http://yumekoubousatou.com/lavender.htm

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幌見峠ラベンダー園

今が見ごろ、道内各地のラベンダー園


さて、そのほか道内各地のラベンダー園も、今まさに見ごろを迎えていますね!
札幌市内にももう一つ、頭大仏のユニークな風景で知られる霊園のラベンダー園や、ラベンダーで有名な富良野エリアでは、上富良野や中富良野でイベント開催もありますし、温泉施設の露天風呂から眺められるラベンダー園も。富良野から少し離れた砂川にも、ラベンダー園がありますよ。
各地のラベンダー園について、当サイトでご紹介したイベントや、各スポットのWEBサイトをまとめてみました。

札幌市 真駒内滝野霊園 頭大仏・ラベンダー園

真駒内滝野霊園は北海道最大級の霊園で、モアイ像が並ぶエリアや「頭大仏」などでも有名。丘の頂上から頭をのぞかせている頭大仏は、夏は15万株のラベンダーに囲まれます。7月の土・日曜・祝日には、頭大仏殿にてラベンダー祭を開催しており、頭大仏のお顔を近くで見ることができる「風薫る祈りみち」が期間中のみ限定開通(有料)。

WEB/https://takinoreien.com/


上富良野町 日の出公園 ラベンダー園

「ラベンダーフェスタかみふらの 2024」/7月13日~21日

上富良野町(かみふらのちょう)の夏の風物詩、ラベンダー。日の出公園では、「ラベンダーフェスタかみふらの 2024」が、7月21日(日)まで開催中! 満開のラベンダーをライトアップで演出しています。

WEB/https://www.kamifurano.jp/lighting-up/

・関連記事  「ラベンダーフェスタかみふらの」7月13日~21日までライトアップ開催!


ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

写真:上富良野町


中富良野町 北星山ラベンダー園

「なかふらのラベンダーまつり&花火大会」/7月20日

富良野のラベンダーといえば、中富良野が有名。北星山ラベンダー園や富田ファームのラベンダーの景色が広がります。7月20日(土)には、北星山ラベンダー園を会場に、「なかふらのラベンダーまつり&花火大会」が開催します。ラベンダー園をバックに、6,000発以上打ち上がる花火は大迫力です。

WEB/https://nakafukanko.com/news/news-4426

・関連記事 大迫力の花火!7月20日「なかふらのラベンダーまつり&花火大会」開催

ラベンダー畑と札幌市街を見渡せる絶景「幌見峠ラベンダー園」へ

写真:なかふらの観光協会


富良野市 ハイランドふらの  ラベンダー畑

宿泊・温泉施設の目の前に広がるラベンダー畑が、7月初旬~7月下旬にかけて一面に咲き誇ります。周囲に広がる富良野の大自然と、ラベンダーの花と漂う豊かな香りを感じながら、温泉を満喫できます。露天風呂からの景色もぜひ。

WEB/https://www.highland-furano.jp/


砂川市 黒瀬ラベンダー園

山間の小高い丘に広がるラベンダー園です。1980年頃から、園主が趣味で栽培を始めたのだそうです。現在は、その数1万5000株となり、7月中旬~下旬が見ごろに。

WEB/https://sunagawa-kankou.com/kankokyokai/96/


(「北海道生活」WEBスタッフ)



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