2024/06/14 15:30
北海道生活
バラの花と香り|2024 北海道のローズガーデン15選!(前編)
北海道のバラの開花は、例年6月下旬からが見ごろ。バラが咲き出すと、北海道のガーデンシーズンは一気に盛り上がります。そこで、道内15カ所のローズガーデンを前編・後編に分けてご紹介します。美しい花と芳醇な香りに包まれる空間へ、ぜひ出かけてみませんか。
content *札幌市内・近郊エリア*
*百合が原公園「ローズウォーク」(札幌市北区)
*ロイズ「ローズガーデンあいの里」(札幌市北区)
*大通公園「サンクガーデン」(札幌市中央区)
*北海道大学植物園「バラ園」(札幌市中央区)
*白い恋人パーク「ローズガーデン」(札幌市西区)
*イコロの森「ローズガーデン」(苫小牧市)
*えこりん村「銀河庭園」(恵庭市)
*ゆにガーデン「ローズガーデン」(由仁町)
後編では、十勝・紋別、空知~道北エリアの 7つのローズガーデンを紹介しています。後編はこちら
百合が原公園「ローズウォーク」(札幌市)
札幌市北区の百合が原公園には、オールドローズ、イングリッシュローズを中心に、約140種類148株のバラが植栽される美しい散歩道「ローズウォーク」があります。
道の両脇には表情豊かで歴史あるオールドローズ、華やかでナチュラルな雰囲気のシュラブローズが咲いて、訪れる人たちを魅了。バラの最盛期には、咲き誇る優雅な花と香りに包まれます。
左/オールドガーデンローズ ‘ファンタン ラトゥール’(1900年作出) 右/オールドガーデンローズ ‘ジプシーボーイ’(1829年作出)
また、百合が原公園ではローズウォーク以外にも園内にバラ花壇が点在し、さまざまなバラを植栽。フロリバンダの深紅が鮮やかな「モニュメントローズガーデン」、原種系を中心にシュラブ系を植栽したロックガーデンやヒースガーデン近くの園路、カナダのアシニボイン公園から寄贈された‘ウィニペグパークス’が咲く「かおりの庭」、50種のハマナシの交雑種を植栽するダリア園沿いなど、多種多様なバラがそれぞれの表情を見せてくれます。
バラの見は6月末~7月上旬で、品種によっては秋まで咲き続けるものも。園内を散策しながら、各所に咲くバラを楽しむのもおすすめです。
左/ヒースガーデン横のシュラブローズ花壇には33種類33株が植栽 右/50種類のハマナシの交雑種が植栽されている「ハマナシコレクション」。リリートレインの沿線にあるため、車窓からもハマナシを楽しめる
6月下旬~7月中旬にかけて、バラ花壇を縁取るようにラベンダーも見ごろに。美しいコントラストを楽しめる
●百合が原公園 散策路「ローズウォーク」
住所/北海道札幌市北区百合が原公園210
料金/入園無料
問合わせ/百合が原公園管理事務所
TEL/011-772-4722
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ロイズ「ローズガーデンあいの里」(札幌市北区)
ロイズ「ローズガーデンあいの里」。最盛期にはバラの花で埋め尽くされる
北海道を代表するスイーツメーカー「ロイズ」の本社敷地内につくられた、約13,000平方メートルの敷地に500種類以上7,000本のバラと約3,000種20万株の宿根草が咲くガーデンです。
バラのエリアは、アーチやパーゴラをクライミングローズが華やかに彩り、ガーデンを立体的に演出します。華やかなピンクのグラデーションをつくり出すのは‘ピンクサマースノー’。濃淡が異なる花色で、咲き揃った際の豪華さは見事です。最盛期にはバラの花で埋め尽くされ、美しい花の姿と香りを間近に感じられます。また、宿根草が左右対称に植栽された「ミラーボーダーガーデン」も見どころの一つ。
本社の建物を囲むように広がる庭を散策路で一周すると、華やかな場面からしっとり落ち着いた場面まで、いろいろな表情を楽しめるようになっています。
左が‛ピンクサマースノー’。ガーデンでは多彩なバラの品種を見ることができる
ロイズ店舗で展開するローズガーデンは「ローズガーデンあいの里」のほか、上江別店敷地内の「ローズガーデン上江別」と当別町の「ローズガーデンロイズタウン工場」もあり、装いの異なるバラの庭を楽しめます。
左/ロイズ上江別店敷地内「ローズガーデン上江別」 右/当別・ロイズタウン工場敷地内「ローズガーデンロイズタウン工場」
●ロイズ「ローズガーデンあいの里」
住所/北海道札幌市北区あいの里4条9丁目1-1
時間/9:00~17:30
料金/入園無料
問合わせ/ロイズあいの里公園店
TEL/0570-002-612
WEB/https://www.royce.com/brand/shop/detail/?no=105
※各施設により、開園時間は異なります。
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大通公園「サンクガーデン」(札幌市中央区)
札幌市資料館の建物をバックにしたバラの花風景
「サンクガーデン」は、大通公園 西12丁目に広がる水路を中心とした沈床庭園で、約60品種1,100株以上のバラを楽しめます。北側エリアにはアメリカで作出された品種、南側エリアはドイツ作出のバラが植栽されています。これは札幌市の姉妹都市があるポートランド(アメリカ)とミュンヘン(ドイツ)にちなんでいるもの。東側には同じく姉妹都市・瀋陽(中国)から寄贈された‛マイカイ’も芳醇な香りを漂わせています。
見ごろは6月中旬~7月上旬にかけて。あふれるように咲き誇るつるバラ‘ロココ’や‘アンジェラ’、花弁の形が可愛らしい‘サマーウィンド’など定番品種から、珍しい品種までさまざまなバラが楽しめます。
左/レインボーソルベット 右/ハニーパフューム
あふれるように咲くつるバラが目を引く
●大通公園「サンクガーデン」
住所/北海道札幌市中央区大通西12丁目
料金/入場無料
問合わせ/大通公園管理事務所
TEL/011-251-0438
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北海道大学植物園「バラ園」(札幌市中央区)
美しい白花の‛アイスバーグ’ Iceberg と、薄赤花は‛スーパー スター’ Super Star
北海道大学植物園は、国内最初の近代的植物園として1886年(明治19年)に開園した植物園。原生林の面影を残す園内では、ハルニレやエゾヤマザクラなど北海道で多く見られる植物をはじめ、北海道の自生植物を中心におよそ4,000種が生育しています。
一角に広がるバラ園は、古い品種を中心に約20種200株のバラが植栽されています。バラの見ごろは6月中旬~7月にかけて。バラ園の南側にはつるバラのロングアーチもあり、満開時にはバラの香りが包まれながら散策を楽しめます。
‛ゴールドトパーズ’ Gold topaz
また、北大植物園にはバラ園のほかにも、灌木園(かんぼくえん)、カナディアンロックガーデンや高山植物園などさまざまな植物が植栽されているほか、重要文化財や登録有形文化財に指定される歴史的建造物も。札幌駅から徒歩約10分というロケーションで「都会のオアシス」として親しまれています。
●北海道大学植物園「バラ園」
住所/札幌市中央区北3条西8丁目
時間/4/29~9/30 9:00~16:30(入園は16:00まで)、10/1~11/3 9:00~16:00 (入園は15:00まで)
料金/高校生以上420円、小中学生300円、未就学児無料
定休/月曜(祝日の場合は開園、翌平日休)
問合わせ/北海道大学植物園
TEL/011-221-0066
WEB/https://www.hokudai.ac.jp/fsc/bg/index.html
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白い恋人パーク「ローズガーデン」(札幌市西区)
「ISHIYA」の名で知られる北海道の菓子メーカーが運営する、お菓子のテーマパーク「白い恋人パーク」。パーク内には、約200株のバラと季節の花々を楽しめる中庭「ローズガーデン」があります。見ごろとなる6月下旬にはバラが華やかに咲き誇り、来園される皆さんを楽しませています。
バラはイングリッシュローズを中心に、花と樹形の美しさ、そして豊かな香りも魅力です。花壇に咲くバラやアーチの彩りなど、さまざまな演出とガーデンの風景を堪能できます。また、無農薬で育て、環境に合った北国向きの品種は植栽の参考にもなるでしょう。
左/ジュビリー セレブレーション 右/ジュード ジ オブスキュア
フォーカルポイントの一つにもなっているコンサバトリーや、雰囲気のある建物を背景に白い恋人パーク ローズガーデンならではの美しい写真を撮るのもおすすめ。写真スポットも多数設置されています。
バラの花と香りに包まれながら、思い思いの素敵な時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
ブッシュ、スタンダード仕立て、アーチやフェンスなど、さまざまなバラの演出を楽しめる
●白い恋人パーク「ローズガーデン」
住所/北海道札幌市西区宮の沢2-2-11-36
時間/(営業時間)10:00~18:00
料金/ローズガーデン(中庭)は入場無料
問合わせ/白い恋人パーク総合案内(10:00~17:00)
TEL/011-666-1481
WEB/https://www.shiroikoibitopark.jp/
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イコロの森「ローズガーデン」(苫小牧市)
パーゴラのつるバラはもちろん、さまざまなトーンの白花や美しい斑入りのグリーンを楽しめる「ホワイトガーデン」
「イコロの森」は、豊かな自然に囲まれた森の中にあるガーデン。「ローズガーデン」をはじめ、「ボーダーガーデン」や「ホワイトガーデン」など、テーマごとに11のエリアが展開します。北国の環境に適したバラや宿根草、花木などの植栽が特徴です。
レンガの塀に囲われた整形式ローズガーデンには、耐寒性に優れた北国向きのバラを中心に約250種類500株が植栽されています。ハイブリッド ルゴサ(ハマナシの交雑種)系と原種系を主体とし、完全無農薬で堆肥類のみのオーガニックなバラ栽培に取り組んでいます。意図的な切り戻しなどをしないため、それぞれのバラが持つ本来の自然樹形が見られるのも注目のポイント。バラ単体だけでなく、周りの景観を含めてのバラのある景色として楽しんでください。
「ローズガーデン」の塀を覆う、濃い花色の‘マリア リサ’と白花の’シュネーコッペ’。自然樹形を生かしたワイルドな咲き姿を、香り漂う空間の中で楽しむ
左/‛シュネーコッペ’ Schneekoppe 右/‛マリア リサ’ Maria Lisa
バラの見ごろは例年7月中旬ですが、6月下旬にはローズガーデンに先駆けて「ホワイトガーデン」のパーゴラの白いつるバラが開花を迎えます。庭の中央に設けたパーゴラを覆って、印象的なフォーカルポイントに。こちらも見どころの一つとなっています。
花だけでなく春の新芽の伸長時から秋の紅葉時まで、緑豊かな景色も楽しめる
●イコロの森「ローズガーデン」
住所/北海道苫小牧市植苗565-1
時間/(営業時間)9:00~17:00
料金/(ガーデン入場料)大人800円、小学生以下無料
問合わせ/イコロの森
TEL/0144-52-1562
WEB/ http://www.ikor-no-mori.com/
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えこりん村「銀河庭園」(恵庭市)
「ローズガーデン」。中央のアーバーを囲むようにして、バラと宿根草の花壇が広がる
広さ10万平方メートルの敷地に、テーマを持った数多くのガーデンとエリアがある銀河庭園では、主にイングリッシュローズやオールドローズを中心に約650品種5,500株のバラが植栽されています。そのうち約4,500株は食するためのバラ「エディブルローズ」として、農薬や化学肥料を使わずに育てています。
「ローズガーデン」にはつるバラが咲くアーバーをはじめ、色彩豊かなバラと宿根草の花壇が広がり、絵になる風景を楽しめます。つるバラの絡まるブランコに揺られながら、満開のバラの優雅な花と香りを楽しんでください。
また、エディブルローズを育てる「ロズビィのバラ畑」では、連続アーチに咲くつるバラ‘コンスタンス スプライ'も見事。イングリッシュローズ第1号のバラで、ミルラの香りを持つ大変美しい品種です。初夏から咲き出すバラは例年6月下旬~7月上旬が見ごろ。オブジェやバラのフォトスポットもたくさんありますので、お気に入りの場所を見つけてぜひ撮影を。
左/「ロズビィのバラ畑」 右/つるバラ‘コンスタンス スプライ'の連続アーチ
「ロズビィのバラ畑」。エディブルローズを植栽するエリア
なお、「銀河庭園」を含むえこりん村西エリアの3施設(ほか「みどりの牧場」「森のレストランTen-Man」)は、2024年をもって営業を終了します。銀河庭園の営業は10月14日(月・祝)まで。銀河庭園でバラの花風景を楽しめる最後のシーズンとなります。
●えこりん村「銀河庭園」
住所/北海道恵庭市牧場277-4
時間/(営業時間)9:30~17:00
料金/(入園料)高校生以上1,200円、中学生以下600円
問合わせ/0123-34-7800
TEL/0123-34-7800
WEB/https://www.ecorinvillage.com/facility/gingagarden.html
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ゆにガーデン「ローズガーデン」(由仁町)
英国風の整形式ローズガーデン
由仁町にある英国風庭園「ゆにガーデン」のローズガーデンでは、約50種300本のバラが咲きます。半つる性のシュラブローズがガーデンの華やかさを引き立て、香りのよいバラも多数。バラの花に顔を近づけてみると、優しい微香から芳醇な強香までさまざまな系統(種類)の香りを感じられるでしょう。ローズガーデンの中心あるガゼボ(西洋風東屋)のベンチに座り、バラの甘い香りと美しい彩りに包まれるのはなんともロマンティックな時間です。
花色は可愛らしいピンク系を主体に、北海道の夏を元気に彩る黄色やオレンジ、定番の美しい赤や白花など、彩り豊かに広がります。
バラの見ごろは例年6月下旬~7月中旬。そのほかルピナス、シャクヤクなど初夏の花々も咲き続き、グリーンシーズンのゆにガーデンを美しく彩ります。
壁面にはシュラブローズをつるバラ仕立てにして、空間を美しく演出する
バラの花の美しさと香りに包まれる空間
●ゆにガーデン「ローズガーデン」
住所/北海道夕張郡由仁町伏見134-2
時間/(営業時間)10:00~16:00 ※季節のより変動あり
料金/(ガーデン入園料)中学生以上750円(9~10月/900円)、小学生以下無料
問合わせ/ゆにガーデン
TEL/0123-82-2001
WEB/https://yuni-garden.co.jp/
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後編では、十勝・紋別、空知~道北エリアの 7つのローズガーデンを紹介しています。北海道が最も華やぐ季節です、ぜひチェックして道内各地へお出かけしてください。
・バラの花と香り|2024 北海道のローズガーデン15選!(後編)
後編で紹介、十勝ヒルズ「ローズガーデン」