2024/04/04 11:30
北海道生活
道南・東北をめぐる|平泉町 奥州藤原氏の栄華、平安文化の風薫るまち
奥州藤原氏が平安時代末期に約100年間に渡り東北一帯を治め、その政治の中心として栄華を極めた平泉(ひらいずみ)。戦禍で亡くなった霊を浄土の世界に導こうとした藤原氏の願いが、現代に受け継がれている。
2024年に建立900年を迎える、中尊寺「金色堂」
中尊寺
天台宗の東北大本山で、国宝・重要文化財の宝庫
新緑に包まれる「新覆堂」。中には国宝建造物指定第1号の「金色堂」がある
戦のない平和な国を望んだ奥州藤原氏初代清衡公が造営した中尊寺。度重なる火災で多くの堂塔が消失したが「金色堂」だけは創建当初の姿のまま残り、平泉の黄金文化を今に伝えている。「金色堂」建立900年となる2024年は、さまざまな記念行事が行なわれる。
2024年12月31日まで金色堂建立900年記念御朱印を頒布する(志納金1,000円)
中尊寺
- 住所/岩手県 西磐井郡平泉町 平泉字衣関202
- 電話/0191-46-2211
- 営業時間/3月1日~11月3日 8:30~17:00、11月4日~2月末日 8:30~16:30
- 定休日/無
- 駐車場/あり(平泉町営中尊寺第一・第二5455台・普通車400円)
毛越寺
浄土庭園として造営された、奥州藤原氏の平和の理想郷
庭園と自然美が調和し、初夏には約300種・3万株の花菖蒲が咲き誇る
奥州藤原氏二代基衡公、三代秀衡公が造営した、最盛期は中尊寺をしのぐ規模だった寺院。度重なる災禍で多くが消失したが、大泉が池を中心とする浄土庭園と伽藍遺構が当時のまま良好な状態で保存されている。
日本最古の作庭書「作庭記」の思想や技法に基づいた庭園様式
毛越寺
- 住所/岩手県 西磐井郡平泉町 平泉字大沢58
- 電話/0191-46-2331
- 営業時間/3月5日~11月4日 8:30~17:00、11月5日~3月4日 8:30~16:30
- 定休日/無
- 駐車場/あり(平泉町営毛越寺5330台・普通車300円)
道の駅 平泉
新鮮野菜や惣菜、ワインなど、平泉の味覚が盛りだくさん
「岩手県立平泉世界遺産ガイダンスセンター」に隣接した入母屋造りの建物
平泉の味覚がふんだんに用意された「黄金(くがね)花咲く理想郷」をテーマにした道の駅。産直コーナーでは地元農家が生産した新鮮な野菜やどぶろく、ワイン、惣菜などが揃う。レストランでは地元食材にこだわったメニューを満喫できる。
地元農家が生産した新鮮な農産物が豊富に並ぶ
道の駅 平泉
- 住所/岩手県 西磐井郡平泉町 平泉字伽羅楽112-2
- 電話/0191-48-4795
- 営業時間/物産館 9:00~18:00(冬期~17:00)、レストラン 11:00~16:00 L.O.15:00
- 定休日/無
- 駐車場/あり(普通車102台、大型車22台・無料)
平泉世界遺産ガイダンスセンター
平泉の文化遺産の価値を伝え、後世へ継承していく拠点施設
地形模型映像やインタラクティブ絵巻で、奥州藤原氏の仏国土(浄土)表現を紹介
世界遺産をはじめ、平泉の文化遺産の価値を広く世界に伝え、人類共通の財産として後世に継承するための拠点施設。平泉の文化遺産の構成資産及び関連する遺跡について学ぶ出発点として、その価値や特徴をわかりやすく紹介している。
「道の駅 平泉」に隣接。平泉散策前に立ち寄りたい
岩手県立平泉世界遺産ガイダンスセンター
- 住所/岩手県 西磐井郡平泉町 平泉字伽羅楽108-1
- 電話/0191-34-7377
- 営業時間/ 9:00~17:00(11〜3月〜16:30)
備考/最終入館は閉館30分前まで
- 定休日/年末年始、毎月末日(土・日曜、祝日の場合は前日)、資料整理日
- 駐車場/あり(普通車47台、大型バス2台・無料)