2023/12/17 12:23
「北海道生活」編集長
「OMO3札幌すすきの」に泊まってみた。
出典:2023/1/16 「北海道生活」ブログより一部修正して転載
「OMO3札幌すすきの」で1泊2日を体験してきました!
私は北海道に移住して以来ずっと札幌市民なので、札幌のホテルに泊まる機会はほとんどありません。ましてや「すすきの」といえば、飲兵衛たる自分の庭みたいなもので、記憶をなくしても帰巣本能でタクシーに乗ってしまえば自宅に帰れる。
しかし、今回は星野リゾートの「OMO」シリーズのホテル。北海道には札幌にOMO3、小樽にOMO5、旭川にOMO7があり、これまで旭川と小樽に泊まってみた経験から、「OMO」といえば、おもてなし、おもしろい、おもいがけない体験が目白押しだー!とわかり、地元だからこそ泊まってみたくなったのです。
ここ「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」のコンセプトは「幸せな夜更かし」。札幌で「すすきの」といえば夜の街として知られていますが、こわいわけではなく、美味しいグルメや楽しい店がいっぱい集まっています。その魅力を実感できるホテルというわけです。
建物に入ると特製の「ご近所MAP」がお出迎え。こちらは実際にホテルのスタッフが足で稼いだお店情報がたくさん紹介されています。今どきネットやアプリではなく、紙のカードにしているところも個人的にはうれしい。そのほか、ラーメン、〆パフェ、スナックなど、趣味趣向に応じたお店MAPも用意されているんですよ。
いわゆるロビーを、ここでは「OMOベース」と名付け、今の季節ですと札幌のスキー場紹介とライブカメラを用意。
札幌ってこんなにスキー場が近くにあるんだ!と、その日に応じてスキーやスノボに行く計画が立てられて便利です。
ユニークなのは、「ゴンドラこたつ」が4月2日まで設置されているコーナー。「札幌国際スキー場」が開業時に使用していた昔のゴンドラをお借りして、その中に何と、こたつを入れているのです。
宿泊客はこたつに入って、お酒を飲んだりできます。実は北海道民の家には、ほとんどこたつがありません。こたつを知らない道民こそ、興味しんしんかもしれませんね!
さらに周りを見渡してみると、ランプシェードが札幌のグルメにちなんだもの。
ジンギスカン鍋、鮨おけ、ラーメン鉢、スープカレーの皿、となかなか凝っています。
これは旭川のOMO7のシェードが実際の旭川ラーメンのお店の丼にちなんでいたように、札幌のグルメに対するオマージュが感じられます。
グルメな札幌、中でも特にすすきのには飲食店が集まっているので、このホテルにはレストランがありません。
その代わりに、24時間営業の「OMO Food & Drink Station」があるのです。ここはホテルSHOPでもあり、コンビニでもあり、カフェでもあり、無人でキャッシュレスで利用できるのです。
お酒やドリンク、おつまみやお菓子、軽食と、いろんなものがありますが、ここは街中なのでコンビニがすぐ近くにあるので、コンビニにはない品ぞろえ。
チェックイン時にもらった1000円分のカードで、バーコードを読み取って好きなものを購入。おつりは出ませんが、足りない分はスマホ決済ができます。調子悪いから出かけられないな~という人も、これなら便利。
ここで「OMO」シリーズの名物ともいえる、OMOレンジャーの方が登場。地元を知り尽くした、地元を案内してくれる達人たちです。
当日はクリスマスシーズンだったのでサンタさんの恰好をしてチョコレートを配ってくれました。
このホテルでは、毎日16:00と17:00に「すすきのアペロミーティング」を開催。チェックインをして、夜にお出かけする前に、ミニ知識を授けていただける講座が聞けるのです。無料です。
この日は「〆パフェ講座」があったのですが、
北海道は「冬のアイス消費量日本一」なのはなぜか→「冬の平均室温が日本一」つまり部屋の中があたたかすぎる!
札幌市は「酒類の購入金額が日本一」!→つまり飲兵衛が多い(全国の平均収入とくらべると、この支出はかなりの割合なはず)
などなど、実にお勉強になりました。
冬にアイスを食べるのが大好きな北海道民、夜に〆ラーメンを食べる札幌の飲兵衛たち、そこで「〆パフェ」が札幌から盛り上がっていったのは、なるほど!と納得がいくお話でした。
レベル高すぎ、「すすきの はしご酒ツアー」
さあ、ためになる講座をきいたら、次は夜の街へ実習に出かけましょう♪
OMOレンジャーが案内してくれる「すすきの はしご酒ツアー」は、一日一組(4名まで)限定。
まずは名店「杉ノ目」に連れて行っていただきびっくり! 高級料亭で、日本料理のフルコースしかないはず。しかしこのツアー参加者のみ「はしご酒」でのれんをくぐれるのです。
入店すると、女将さんが館内をご案内してくださいます。老舗料亭の内部はすべてが文化財的なものばかりで、各部屋に歴史を物語るエピソードがあります。
「北海道生活」でも以前ご紹介したチセの部屋は、本格的にアイヌの方が設計したもの。
部屋に置いてある「イタ」など、貴重なアイヌ文化が息づいています。
あらためて各部屋の歴史や調度品に感動。
今度は個室でゆっくりと食事を楽しみたいものです。
OMO3のツアーでは、特別にカウンター席で。
芦沢料理長の目の前に座らせていただき、女将さんのご説明でお酒と料理をいただきます。
錫のちろりで杉ノ目オリジナルの「神威岬」をいただき、先付から2品。この日は「たらば蟹と雪ノ下きのこ、鬼おろし、イクラ」と、「ニシンの蒸し煮 小松菜、白蕪、木の芽」でした。
冬の食材に、ていねいにとったダシ、杉ノ目といえばご贈答用に有名なイクラ……。
何度も繰り返しますが、ここはアラカルトも、ちょい飲みもできない料亭。ここを「はしご酒」のスタートとして交渉した星野リゾートさんもすごいし、応えていただいた「杉ノ目」さんもすごい。
そしてお次は、炉端焼きの「ウタリ」へ。
私はよく道外から遊びに来た友人を、ここに連れてきました。お気に入りの店の一つです。年季の入った炉端が素晴らしい!
ツアー料金とは別に、店内では好きなものを注文して支払うようになっています。このツアーのおすすめセット(5,000円)があるというので、頼んでみました。
まずは、特大ホッケ!(写真はすべて2人分です)
イカの丸焼き!
そして帆立……最後は焼きおにぎりまで出て、相当なボリュームでした。もちろんここではアラカルトで注文できますので、おなかの量を考えて注文しましょう(笑)
再び、OMOレンジャーとともに「杉ノ目」のカウンターへ。戻ってきてからは、デザートタイムとなります。
なんとここで、参加者限定の「〆パフェ」が食べられるのです! 通常メニューにはありません。
しかも料亭だけあって、ほかにはない特製の「和パフェ」、そして熊の最中が付いてます。
朝はコンビニ&カフェ感覚で軽食
一泊して翌朝、なんと1階のステーションには朝ごはんにうれしい、夜中だけオープンするパン屋さん「しげぱん」のクロックムッシュ(かまやつ)や「ふわもち邸」のベーグル、おにぎりなどが並べ替えられておりました。
「幸せな夜更かし」を約束してくれるホテルだけあって、好きな時間に起きて、好きな時に朝ごはんが食べられるんです。これは、幸せだ~♪
私は「しげぱん」と「OMO」オリジナルのサンドイッチに、コーヒー、牛乳を購入して部屋食にしました。化粧もしなくていい、テレビを見ながらのんびりとブランチ。
「OMO3札幌すすきの by 星野リゾート」での宿泊、これは札幌に住んでいても楽しい!
しばらくヤミツキになりそうです♪
(編集長)
OMO3札幌すすきの(おも)
by 星野リゾート
住所: 札幌市中央区南5条西6丁目14-1
TEL: 050-3134-8095
(OMO予約センター)
公式HP: https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3sapporosusukino/
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