2023/12/20 11:30
niwacul
ハーバルライフ|ナチュラルな風合い!お正月飾りを手づくり
このコーナーでは、庭で育てているハーブを使って、気軽に・手軽に楽しむアイデアをお伝えしていきます。 ハーブは“癒しの緑”としてはもちろん、キッチンや暮らしの中でも大活躍!
取材協力:かりの あさの さん(herbarist・ハーブ研究家)
12月に入るとクリスマスそして年末年始が控え、お正月を迎える準備なども気になってくる頃ですね。その一つに「お正月飾り」の用意があります。今回ご紹介するのは、スワッグを活用した手づくりのお正月飾り。毎年なんとなく出来合いもので間に合わせてしまいがちですが、少しだけ手間をかけて、ドライフラワーなどのナチュラル素材を使った、おしゃれなお正月飾りをつくってみませんか?
Recipe. 手づくりのお正月飾り
赤い実のローズヒップ、自然な色みのドライフラワー、ヒバや松の枝など、ナチュラル素材を使ったスワッグをメインのアイテムにして、意外と手軽におしゃれなお正月飾りを手がけられます。これまでのイメージをガラッと変えることができますよ。今の時期はお花屋さんにもドライフラワーの花材が多く並んでいるので、ぜひチャレンジしてみてください。
[ 用意するもの ]
・スワッグの花材:ローズヒップ、アジサイ、スターチス、レモンマートル(すべてドライ)
・枝もの:ヒバや松の枝 ・装飾用:綿の実、松ぼっくり
・しめ縄(飾りの付いていないタイプ)
・クラフトワイヤー(26番)、リースワイヤー
・クラフトバサミ、剪定バサミ
・グルーポット、グルー
飾りの付いていないしめ縄。いろいろな形のものがある
スワッグにはドライの花材と、松やヒバの枝ものを取り入れるとお正月らしさが増す
ワイヤーとハサミ、グルーポットなども用意
[ つくり方 ]
【1】
まずはスワッグをつくっていく。長めの花材から数本まとめて束にし、クラフトワイヤーを巻いて1つにまとめる。今回は、ローズヒップ4~5本をまず1束に
ローズヒップを数本束ね、ワイヤーをぐるぐると巻き付けてねじって留める
【2】
次に、1束にしたローズヒップを中心に、今回はアジサイを両サイドに配置。花材は長すぎればカットして揃え、ワイヤーで束ねる部分はあらかじめ花を取り除いておく
イメージする長さにカット。ワイヤーで束ねる部分は花を取り除いておく
ローズヒップの両サイドにアジサイを組み合わせ
【3】
最後に数種類の短い花材を合わせる。今回はスターチス、レモンマートルを使用。まとまりにくい花材はあらかじめクラフトワイヤーで束ねておき、【1】と【2】の花材も一緒にワイヤーでしっかりと留めて1つにまめとめる。これでスワッグのできあがり!
【check!】
クラフトワイヤーの余った部分は、飛び出でないようにきちんとカットして処理しましょう。
まとまりにくい花材はワイヤーで束ねておくとよい
すべての花材を束ねてリースワイヤーでしっかりと留める
【4】
スワッグができたら、しめ縄と組み合わせていく。まず、土台となるしめ縄に、スワッグの背景となる枝ものをプラス。今回はヒバの枝を使用。今度はリースワイヤーでヒバの枝を2~3本束ね、ワイヤーはカットせずにそのまましめ縄に巻き付けて固定する
ヒバの枝をリースワイヤーで束ねる
ワイヤーはカットせずに、そのまましめ縄に巻き付ける
【5】
ヒバを取り付けたしめ縄に【3】のスワッグをのせて(仮置きして)、角度や位置など配置を決める
スワッグの向きを変えるだけで印象が変わるので、お好みの配置に!
【6】
配置が決まったら、しめ縄とスワッグをリースワイヤーでしっかりと固定。全体のバランスを見ながら、スワッグの枝をほどよい長さにカット。切り揃えることで仕上りがさらにきれいに!
しめ縄とスワッグをリースワイヤーで固定。スワッグの枝の長さをカットして調整し、ワイヤーは裏側できれいに処理しておく
【7】
スワッグの縛り目に、松ぼっくりや綿の実などの飾りを付けていく。まず、松ぼっくりの隙間にクラフトワイヤーを通してまとめ、それを巻き付けてバランスよく固定
松ぼっくりにワイヤーを通してまとめ、そのまま取り付ける
【8】
綿の実は、温めたグルーを実の裏側にたっぷり塗り、スワッグに少し押さえるようにしてくっつける。これで、お正月飾りのできあがり!
【Check!】
松ぼっくりと綿の実がアクセントとなって、全体のまとまりもよくなります。また、グルーを使うときは、グルーガンよりグルーポットの方がグルーの量を調整しやすいのでおすすめです。
グルーを塗って少し押さえるように。すぐに固まってくれる
お正月飾りのできあがり!
できあがったお正月飾りは、アクリルラッカーを吹きかけてコーティングしてあげるのがおすすめです。アクリルラッカーの使用は、必ず屋外でマスクをして行なってください。においが落ち着いたら、玄関先や室内にも飾れます。
アクリルラッカーをかけるとツヤが出るほか、紫外線もカット。室内では数カ月の間、花材の色味を維持して長くきれいな状態で楽しめます。
松の枝でよりお正月らしさを
ヒバの枝を加えると洋風の雰囲気、松の枝を選ぶとお正月らしい和風のイメージになります。綿の実や松ぼっくりの配分なども変えてアレンジしてみてください。しめ縄もいろいろな形のものがあるので、イメージに合わせて選びましょう。
しめ縄の形によっても雰囲気が変わる。ヒバの代わりに松の枝を。ボリュームも増し、新年を迎える華やかなお正月飾りに
縁起ものの花材を取り入れる
お正月飾りには赤い実、稲や麦など、実りをイメージできるものを取り入れると縁起がよいとされています。一般的には南天(ナンテン)やサンキライが望ましいですが比較的高価な花材のため、手頃に手に入るローズヒップやトウガラシなどの花材を代用するのもおすすめです。
ナチュラル素材のお正月飾りを玄関先に飾って、素敵な新年を迎えましょう。
●稲(イネ)の穂をメインに
左/稲の穂、ローズヒップ、メキシカンセージ、レモンマートルの花材と、アクセントにルスカス、綿の実を使ったスワッグ
右/稲の穂、トウガラシ、スターチス、タイム、コーティングした枝を花材に使ったスワッグ
●ローズヒップを活用
左/今回制作したスワッグと同じ花材のスワッグ
右/ローズヒップ、ユーカリの枝、エキナセア、スターチス、アニスヒソップ、ピンクションを花材に使ったスワッグ
プロフィール
かりの あさの
herbarist・ハーブ研究家。ハーブやアロマの指導員などの資格を有し、30年以上植物と向き合い得た知識・経験をもとに、企業のアンバサダーや商品開発に携わる。また、さまざまな講座開催や公共の場での「みどりのまちづくり」のサポートなど、幅広く「ハーブのある暮らしの魅力」を伝えている。かりの あさのHP「ハーブまるごと活用生活」では、ハーブ&アロマのトータル情報をお届け。Facebook「かりのハーブcom」やInstagram「karinoherb」も。
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Facebook かりのハーブcom(ハーブ研究家)