2025/03/14 17:00
北海道生活WEBスタッフ
北海道の冬を遊びきろう!トマム スキー場&グルメ体験
3月に入り、平地では雪解けが進んできましたが、山間ではまだまだウィンタースポーツを楽しめるのが北海道の魅力! 冬を遊びきるなら、北海道・占冠町にある「星野リゾート トマム」スキー場はおすすめスポットの一つです!

星野リゾート トマム スキー場(トマムマウンテン側ゲレンデ)
道内最大級の滞在型スキーリゾートで、スキー&スノーボードを思い切り楽しみながら、おいしい北海道グルメも堪能できますよ。今シーズン(2024年~2025年冬シーズン)は、4月1日(火)までスキー場の営業を行なっています。
そんなトマム スキー場で、ウィンタースポーツを楽しんできました! 北海道の美しい景色はもちろん、合い間にいただけるグルメ&スイーツにも大満足です。
29のコースを楽しめる、広大なスキー場
星野リゾート トマム スキー場は、「タワーマウンテン」と「トマムマウンテン」という2つの山をまたぎ、6基のリフト&ゴンドラと29のコースを備える広大なゲレンデを有しています。初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせたコースが用意されているので、スキーヤー・スノーボーダーの誰もが存分に楽しめます。

スキー場の全景 (写真提供/星野リゾート トマム)

29のコースを備えるゲレンデ。レベルに合わせてコース選べるのがうれしい
私自身、北海道育ちでスキー歴は学生時代に10年超。とはいえ、大人になってからずいぶんとご無沙汰。そして、こんなに大きなスキーリゾートは久しぶり! 果たして、うまく滑れるのか...そんなちょっぴりの不安と大きなワクワクを抱えながら、ゲレンデに向かいました。
一緒に行ったもう一人は、スノーボードを再開して5年になる…といい、今シーズンも週末は札幌近郊のスキー場へボード通いをしているそう。こちらは心配なさそうですね(笑)。

久々のスキーにドキドキ
スキー場 山頂のパウダースノーを満喫
この日の気温は0度。例年より少し暖かめでしたが、リフトに乗って標高が上がるにつれて、空気が冷たく澄んでいくのがわかります。山頂はパウダースノー! 氷点下になる寒い日が多いトマムだからこその雪質で、まだ最高の滑り心地を味わえます。
最初に向かったのは、タワーマウンテンの初級者向けコース「サンシャイン」。全長1,500m・平均傾斜13°という、名前の通り穏やかな日差しのように優しい斜面が特徴です。

星野リゾート トマムの宿泊施設側の山「タワーマウンテン」エリア。いざ、リフトの乗ってコースへ! ゲレンデの背景に宿泊棟のタワー(リゾナーレ トマム)がそびえる

初級者向けの緩やかなコースに一安心。コースからもう一つの宿泊棟のタワー(トマム ザ・タワー)も見える
緩やかな傾斜と大回りを楽しめるコース設計は、初心者はもちろん、私のようなブランクスキーヤーにもぴったり。スキーの感覚を思い出しながら、サラサラとした雪の心地よい音と滑り心地を楽しみました。
コースの中腹から「ロードトゥゴンドラ」コースにつながり、隣の「トマムマウンテン」エリアへ直接移動することもできます。滑走しながら、隣エリアのゲレンデへ移動できるのはうれしい!

途中でコースが分かれているのが見える。隣の「トマムマウンテン」エリアへ直接移動
そうしてトマムマウンテンへ移動し、次は「雲海ゴンドラ」に乗って標高1,088mの頂上へ! トマムマウンテンの山頂からは「シルバーベル」を経由して「ビギナーズチョイス」へと続く、全長4km超のロングコースを滑走しました。平均傾斜4~5°というごく緩やかな斜面で、初心者でも安心して滑走を楽しめます。
ボーダーには緩やかなロングコースは、体力の消耗が大きかったようですが…(笑)。

雲海ゴンドラで向かう「トマムマウンテン」山頂の景色

山頂からコースへ
また、コース上から眺める景色も圧巻! この日はよく晴れていて、とっても気持ちよかったです。山頂付近では樹氷はもちろん、真冬には運がよければダイヤモンドダストといった北海道ならではの自然現象も見られるそうで、滑走以外の楽しみもありますね。

コースを包み込むような真っ白な雪の世界
私は久しぶりのスキーに大満足。「次は中級コースにチャレンジしたいな!」。
また、この日はスノーカート(ハンドル&ブレーキ付きソリ・有料)で滑走を楽しむ人たちもたくさん見かけました。スキーやスノーボード以外のコース上での楽しみが充実しているのも、星野リゾート トマム スキー場の魅力ですね。
◆星野リゾート トマム スキー場
オープン期間/2024年12月22日~2025年4月1日
リフト運行時間/【~3月31日】8:45~18:00 ※15:30以降はタワーマウンテン側のみ運行、【4月1日】9:00~15:30
料金/【リフト1日券】大人7,500円・小学生5,500円、【「トマとも」道民限定リフト券】初回購入/大人5,000円・小学生2,500円、2回目以降/大人4,000円・小学生2,000 ほか
住所/北海道勇払郡占冠村字中トマム
駐車場/あり(無料)
WEB/https://www.snowtomamu.jp/winter/ski/
スキーの合い間に!山頂「霧氷テラス」で絶景を
スキーの合い間にぜひ立ち寄っていただきたいのが、トマムマウンテン山頂にある「霧氷テラス」。夏季の「雲海テラス」が冬バージョンに姿を変えた、この季節だけの特別なスポットです。
霧氷(むひょう)とは、氷点下の気温で空気中の水分や霧が木々に付着する現象のことで、凍える寒さがつくり出す冬だけの絶景。時期的には1~2月に多く見られます。

霧氷テラスから眺める絶景
テラスは雪山にせり出す構造になっており、眼下に広がる真っ白な森や山々を観賞できるのも魅力的。気温が低い朝にはダイヤモンドダストを見られることもあるそうですよ。
霧氷テラスは麓(ふもと)から雲海ゴンドラで13分。スキーやスノーボードを滑らない人でも、感動的な景色を楽しむことができます。

ゴンドラが上ってくるのも見える。中には、白黒の‟うし模様”のゴンドラも!(笑)
至福の時間!霧氷テラスアフタヌーンティー
霧氷テラス内の「雲Cafe」では、雪山や霧氷をイメージしたスイーツやドリンクを味わえます。せっかくなので、雲Cafeで「霧氷テラスアフタヌーンティー」をいただきました!
全8種類のスイーツとセイボリーは、どれも霧氷や雪山をモチーフにした目にも楽しい一品です。

山頂の「雲Cafe」。カフェの大きな窓からも絶景を望める。すぐ脇には霧氷テラスも

雲Cafeで楽しめる「霧氷テラスアフタヌーンティー」
レモン風味のカスタードが爽やかな「ホワイトチョコムースとレモンのタルト」、きらめくシュクレフィレ(飴細工)で霧氷を表現した「霧氷ロールケーキ」、メレンゲでトマムの雪山を模した「モンテビアンコ」など、見た目の美しさと味わいの両方を追求したスイーツの数々です。セイボリーには、風上に向かって成長する霧氷が「エビのしっぽ」と呼ばれることにちなんだ「エビフリットのサンド」も。
ドリンクは、雪のようなふわふわクリームときらめく飴細工が特徴の「霧氷クリームコーヒー」をチョイス。

一つひとつ見た目も美しく、どれから食べようか迷ってしまう

霧氷クリームコーヒー。クリームの上にのる飴細工がきれい
<スイーツ&セイボリー>
・ホワイトチョコムースとレモンのタルト ・霧氷ロールケーキ ・ホワイトムース ・モンテビアンコ ・霧氷ヴェリーヌ ・霧氷チョコレート ・エビフリットのサンド ・スコーン
目でも舌でも冬の美しさを堪能できるなんて、贅沢ですね。「メニューは毎年、スタッフが知恵を絞って考えています」と笑顔で話してくれたのは、雲Cafeスタッフの吉﨑さん。一つひとつのスイーツに込められた想いと工夫が伝わってくる素敵な時間となりました。
なお、アフタヌーンティーは3月31日(月)までの期間限定で、1日6組(1組2名まで)の予約制となっています。人気メニューの一つですので、早めの予約をおすすめします。

雲Cafeスタッフの吉﨑さん
雲Cafeでは、ほかにもドリンクやスイーツを楽しめるので、山頂についたらチェックを。霧氷コーヒーをはじめ、雲ソフトや雲マシュマロ、雲海ソーダは写真映えすると人気ですよ。
◆霧氷テラスアフタヌーンティー
期間/2025年1月10日~3月31日
時間/11:30~15:30(下りゴンドラ最終乗車16:00)
料金/1名7,500円(税込) ※別途ゴンドラ乗車料金が必要(ゴンドラ往復券 大人2,200円、小学生1,300円。宿泊者・リフト券をお持ちの方は無料)
定員/1日6組(1組2名まで)要予約
場所/山頂「雲cafe」
備考/天候や気象条件により、中止になる場合あり。詳細は公式HPで確認ください。
スキー滑走途中に立ち寄れる「こたつラウンジ」の魅力
宿泊施設(タワー)側のタワーマウンテンのゲレンデ中腹に、9つの店舗がウッドデッキでつながった全長160メートルの街並み「ホタルストリート」があります。スキーやスノーボードで店舗の前まで滑っていくことができ、そのままスキーインスキーアウトできる「こたつラウンジ」を楽しめますよ! ここで温まるのもおすすめです。
空いている‟こたつ”には、誰でも自由に休憩OK! 雪景色を眺めながら“こたつ”でくつろぐのもいいですね。

ゲレンデの中腹にあるホタルストリート。「こたつラウンジ」でくつろいだり、グルメも楽しめる

スキーやスノーボードを楽しんでいる途中にも立ち寄れる
そして、ぜひ味わっていただきたいのは、北海道ならではの海鮮や山菜たっぷりの「スペシャルおでん鍋」(要予約)。北海道ならではカニ、エビなどの豪華な海の幸と、フキ、タケノコなどの山の幸をふんだんに使用し、昆布だしの旨みが効いた極上の味わいです。

こたつラウンジで楽しめる「スペシャルおでん鍋」
つけ合わせの山わさび、いくら、カニみそバーニャカウダ、ゆずみその4種の薬味で、さまざまな味の変化を楽しめるのも魅力です。日本酒の出汁割りも進んでしまいますね!


お好みのつけ合わせで、味わいの変化も楽んで。車の運転の心配がなければ、日本酒の出汁割りもぜひ!

冬の戸外でこたつに入って、味わう鍋は最高!
こたつに入って鍋を堪能していたら、外国人観光客に写真を撮られてしまいました。新しい日本の文化をつくり出してしまったかも…(笑)。
17~19時には、ホタルストリートにあるcafe&bar「つきの」で、「おでんバー」もオープンしています! 1本700円~のボリュームたっぷりおでん串は、スキー後の至福のおつまみとして人気です。
北海道らしい具材の組み合わせが特徴的で、中でも鮭串(鮭×小芋)やタラ串(タラ×人参×とうきび)、タコ串(タコ×タケノコ)などが人気だそうです。


北海道らしい具材を組み合わせたおでん串。熱々を美味しくいただこう!
◆スキーインスキーアウト こたつラウンジ
期間/2024年12月26日~2025年3月31日
時間/12:00~19:00(おでんバー17:00~19:00)
場所/ほたるストリート
備考/「スペシャルおでん鍋」6,000円 ※数量限定・要予約
充実のレンタルサービスで手ぶらでもOK!
ウィンタースポーツを楽しむなら、便利なのが充実したレンタルサービスです。ウェアから手袋、帽子、スキー・スノーボードセットまで、必要なものをすべて借りることができます。ウィンターギアを熟知したスタッフが丁寧(ていねい)にフィッティングをサポートしてくれるので、初めての方でも安心です。2日以上のレンタルなら滞在中1回、スキーとスノーボードを無料で乗り換えられるので、「スキーもスノーボードも両方楽しみたい」というアクティブな方にも嬉しいですね。

レンタルサービスも充実(写真は、スキー場 リゾートセンター内)
レンタル受付は、宿泊施設「トマム ザ・タワー」と「リゾナーレ トマム」、スキー場のリゾートセンターの3カ所。宿泊施設やスキー場にもすぐの場所で借りられるので、移動も楽々です!
大満足のウィンターリゾート体験
パウダースノーの滑り心地、息を呑むような絶景、そして大満足のグルメ体験。星野リゾート トマムには、冬の北海道を存分に楽しめる要素がぎっしりと詰まっていました!
広大なゲレンデで思いおもいに滑りを楽しみ、山頂で幻想的な冬の景色やおしゃれなスイーツに出会い、あったかい‟こたつ”で北海道の味覚に舌鼓を打つ。そんな特別な一日をぜひ体験してください。
北海道の冬を最後まで遊びきる!には、ぴったりの場所ですよ。日程に余裕があれば、数日滞在するのがおすすめですね。
(「北海道生活」WEBスタッフ)

星野リゾート トマムの2つの宿泊施設。「トマム ザ・タワー」(左)と「リゾナーレ トマム」(右)

リゾナーレ トマムは、オールスイートルーム。展望ジェットバスとサウナを完備
●星野リゾート
北海道のほぼ中心に位置する滞在型リゾート。「トマム ザ・タワー」「リゾナーレトマム」の2つのホテルを中心に、四季を通して北海道を体感できるアクティビティが充実。緑あふれる時期には、雲海テラスやファームエリア、冬には全29コースを誇るスキー場や幻想的な氷の街「アイスヴィレッジ」などがあり、四季を通じて楽しめます。
住所/北海道 勇払郡占冠村字中トマム
TEL/0167-58-1111
・星野リゾート トマム ザ・タワー