2025/02/20 17:30
「北海道生活」編集長
令和初!北海道でお菓子の全国博覧会が5月開催
2025年5月30日より、北海道でお菓子の全国博覧会「あさひかわ菓子博2025」が開催されます。
開幕のちょうど100日前となる2月19日に、このお菓子の博覧会の概要が発表されました!
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シマエ大福(あさひかわ菓子博2025公式キャラクター)
記者発表の会場で迎えてくれたのは、公式キャラクターの「シマエ大福」ちゃん。
シマエナガそっくりな大福の妖精で、あずき生産量日本一の北海道に住みついているそう。
あずきのポーチをつけて、常に美味しいお菓子を探して日々動き回っています。
菓子博のPRでもあちこち飛び回っているそうですよ。
令和初!そして北海道では57年ぶりの菓子博
菓子博(全国菓子大博覧会)とは、なんと明治時代から100年以上つづく日本最大級のお菓子の祭典。
1911年(明治44年)から約4年おきに、全国各地で開催されてきました。
ところが令和に入ると、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期に。8年を経て、令和では初めて北海道で開催されることになりました。
しかも、北海道の開催は1968年(昭和43年)の札幌開催以来、実に57年ぶりなんだそうです!
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北海道知事の鈴木直道さんは、北海道での開催にあたり「スイーツ王国・北海道」での祭典をオール北海道で盛り上げたいと語っていました。
(個人的に、ぬいぐるみがこれほど似合う知事は、ほかにいないと思います)
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大会長をつとめる長沼昭夫さんは、札幌で「きのとや」を創業した後、「スイーツ王国さっぽろ」を立ち上げるなど、お菓子でまちを活性化してきました。
これまで全国で菓子博の規模が年々拡大してしまい、どんどん費用がかさんだことで、各地で開催したいという声が上がらなくなったとのこと。
「それなら北海道で、やろう!」と手を上げ、「これから各地でつづけられるコンパクトなスタイルに」と予算をこれまでの3分の1におさえながらも「みんなが笑顔になれるイベントにしたい」と全国のお菓子のお店や会社に呼びかけていったそうです。
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こうして北海道でお菓子の大博覧会が開催されることになり、家族で楽しめる「スイーツファミリーランド」から全国からお菓子が一堂に集まる「全国スイーツマーケット」まで、さまざまな企画が目白押しとなっています。
和菓子に洋菓子、郷土菓子にオリジナル菓子と、会場はお菓子一色に染まります!
1,000品のお菓子が大集合「全国スイーツマーケット」
道の駅あさひかわのある旭川地場産業振興センターでは、全国から1,000品以上のお菓子を販売。
北海道のお菓子だけでもたくさんの種類があるものの、道民にとっては全国のお菓子が買えるのも楽しみかもしれませんね。
その一部をご紹介!
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静岡県の「うなぎパイ」、山梨県の「信玄餅」は全国的に知られる銘菓。
そういえば、北海道に移住してから食べてない……久しぶりに食べてみたいです。
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三重県「赤福」は、実は餅もあんも北海道産。なんと毎日、三重から空輸してくれるそうです。
石川県は和菓子が有名ですが、「加賀藩」は前田さんの家紋をかたどったおまんじゅう。
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京都といえば、やっぱり「八ッ橋」。
子どものころに生八ツ橋が誕生してから、硬い八ッ橋より有名になってしまいましたが、この硬い八ッ橋はパリッとしてニッキの香りがして、久しぶりに食べたい!と思いました。
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広島県の「もみじ饅頭」に、岡山県からは「元祖きびだんご」。
北海道にも昔から「きびだんご」はあるのですが形がちがうので、こちらの元祖もぜひ道民の方に食べてみてほしい。
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九州からは長崎の本場かすてら、鹿児島のかるかんなど。
コンビニでも買えるカステラも、本場のものをこの機会にぜひ味わってみたいですね。
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そして南は沖縄まで。
サーターアンダギーや、ちんすこう、パインケーキなど、お菓子から南国を感じます。
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取材陣に紹介されたお菓子は、ほんの一部でもたくさんあり、全国的には珍しくないものでも北海道の方には興味しんしんで試食されていました。
実際の会場では1,000品といいますから、一度に行くだけでは無理、会期中は何度か足を運んだほうがよさそうですね。
メイン会場「大雪アリーナ」でお菓子のブースやステージを楽しむ
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大雪アリーナ屋外会場イメージ(提供/あさひかわ菓子博)
「あさひかわ菓子博2025」のメイン会場となるのが、旭川駅から徒歩15分のところにある大雪アリーナ。
会場のイメージ図では、まるでヘンゼルとグレーテルがお菓子の家に来たような、まるごとお菓子の世界が広がっています。
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スイーツファミリーランド 森永のブース(提供/あさひかわ菓子博)
森永、明治、カルビー、ロッテ、ブルボン、不二家、山崎製パンの7社による体験型パビリオン「スイーツファミリーランド」では、子どもたちが大喜びするキャラクターやゲーム、限定パッケージのお菓子など、これまでの菓子博でも目玉企画なのだそうです。
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工芸菓子展示(提供/あさひかわ菓子博)
全国の菓子職人が伝統の技でつくりあげた工芸菓子の展示は約90点。
お正月に放送された「芸能人格付けチェック」でも、生け花とくらべた工芸菓子の精巧さは見分けがつかないと驚かれていたので、これは現地でぜひ見てみたいものです。
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会場内では大小二つのホワイトロックドームを設置。
メインドームでは美味しそうなお菓子の姿や、小麦やミルクなど北海道が誇るお菓子の材料を生み出す風景、などのプロジェクションマッピングが見る目を圧倒させます。
過去の菓子博では、巨大な工芸菓子をつくり見る目を楽しませていたのですが、終了後は解体するとわかり、お菓子を無駄にすることなく今回はプロジェクションマッピングにしようということになったそうです。
※工芸菓子展示の工芸菓子については、菓子博の終了後に提供されたお店へ返却されます
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折り鶴展示イメージ(提供/あさひかわ菓子博)
また、小さなドームには、菓子博の参加店舗の包装紙で折られた折り鶴を配置。
世界中から争いがなくなり、みんなが笑顔で美味しいお菓子を食べられるようにという祈りが込められています。
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今津市長が折り鶴に参加している写真(提供/あさひかわ菓子博)
この折り鶴展示のため、旭川市長の今津寛介さんも参加して、10万羽の折り鶴を折るというプロジェクトが始まっています。
合わせて「10万羽の折り鶴展示プロジェクト!」というクラウドファンディングも実施中です。
「あさひかわ菓子博2025」10万羽の折り鶴展示プロジェクト!
菓子博オリジナルのお菓子やグッズにも注目
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今回の菓子博では、壺屋、一休大福堂、壺屋など旭川の菓子店など、シマエ大福を使った菓子博オリジナル菓子を発売。
会場ほか、開催までのプレイベントでも販売されることがあるので、ぜひチェックしてみてください。
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また、シマエ大福のグッズも登場、トートバッグやTシャツ、タオルやぬいぐるみなど、どれもかわいい。
シマエ大福のLINEスタンプもあるそうなので、「あさひかわ菓子博」で検索してみてくださいね。
すぐ使える!おとくなサービス付きの前売券は早期購入がおすすめ
ただいま「あさひかわ菓子博」の前売り券が、北海道のお菓子屋さんやコンビニ、プレイガイドなどで発売中。
前売券を購入すると、北海道内のお店や施設でおとくなサービスが受けられます。
たとえばラーメン屋さんで会計が10%割引になるなど、前売券を見せるだけで、何度でもOK!
しかもサービスはすでにスタートしているので、今から購入すればそれだけ早くおとくなサービスでグルメやお買い物が楽しめるんです。
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開催100日前からすでに盛り上がりを見せている「あさひかわ菓子博」。
5月から6月にかけての新緑や花が楽しめるシーズンに、たくさんの人が集まり、お菓子で笑顔になれるイベントが開催されるのが今から楽しみです。
5月25日に開幕する「あさひかわ菓子博2025」の詳細は、公式WEBサイトでご確認ください。
(「北海道生活」編集長)
🍰あさひかわ菓子博2025🍡
(第28回 全国菓子大博覧会・北海道)
会場/ 道北アークス大雪アリーナ、旭川地場産業振興センター、ほか
期間/ 5月30日(金)~ 6月15日(日)
時間/ 10:00~18:00(最終日~17:00)
料金/ 大人普通入場券1,500円(前売券1,200円)
電話/ 0166-50-2500(実行委員会事務局:平日9:00~17:00)
公式HP/ https://kashihaku-hokkaido.jp/
※来場には公共交通機関をご利用ください