後志の魅力が詰まった冬味覚「しりべしコトリアード」を堪能！

寒い冬の季節、温かい料理が恋しくなりますよね。今回は、後志（しりべし）エリアの冬の味覚を存分に楽しめる「しりべしコトリアード」をご紹介します。
2月1日（土）～28日（金）に開催される「しりべしコトリアードフェア2025」に先立ち、試食会に参加してきましたので、その模様をお届けします。

「しりべしコトリアードフェア」試食会では、フェア参加店のうち5店舗が集まりメニューを披露（「オステリア・イル・ぴあっと・ヌーヴォ」にて／小樽）

後志の食材でつくる“食べるスープ”「しりべしコトリアード」

「しりべしコトリアード」は、フランス・ブルターニュ地方の郷土料理「コトリアード（漁師鍋）」にインスピレーションを得た、後志エリアのご当地グルメです。漁師が船上で作っていた魚介のスープがルーツとされるコトリアードを、後志の豊かな食材を使って地産地消の「食べるスープ」として生まれ変わりました。

魚介類や野菜など、後志（しりべし）エリアの食材を使った‟食べるスープ”「しりべしコトリアード」

しりべし食材ガイドマップ。日本海に面する地域では魚介類、内陸では農畜産物が豊か

後志産食材を使用するなどの基本ルールのもと、各店舗が創意工夫を凝らしたメニューを展開しています。

基本ルールに沿って、各店舗がオリジナリティを加えたメニューを提供

5店舗の個性が光るしりべしコトリアード！ 試食会レポート

今回の試食会は、参加店の一つである「オステリア・イル・ぴあっと・ヌーヴォ」で開催されました。今年のフェア参加10店舗のうち5店舗が集まり、 それぞれの個性が光る「しりべしコトリアード」が並びました！ もちろん、5品すべてを美味しくいただいてきましたよ！

試食会の様子。5店舗の味わいを食べ比べ

白い見た目からは想像できない、トマトの風味が隠し味として効いた意外性のある一品。たっぷりとのせられたチーズが、スープの味わいをより一層豊かにしています。
ディナーコースのメインディッシュとして提供されるだけあって、見た目も華やかです。

（ホテル ノイシュロス小樽）

「しりべしコトリアード」の王道ともいうベーシックなスタイル。タラやアンコウ、メバルなど、季節の魚を贅沢に使用するそうで、この時期はタラがメインでした！ ナツメのほどよい酸味がアクセントとなり、飽きのこない味わいに仕上がっています。
単品のほか、ディナー・ランチコースのメインとしても提供されます。

（オステリア・イル・ぴあっと・ヌーヴォ）

ランチバイキングの一品として提供される、具だくさんな一皿。後志産のホタテやタラ、甘エビがゴロゴロと入っており、海の幸の豊かさを濃厚な味わいで存分に感じられます。
ブッフェの一品として提供されます。

（ホテルノルド小樽 レストラン ジズル）

ニシンやかずのこのスモークが香り高く、すり身に入ったバジルの香りも印象的。和と洋の要素が絶妙なバランスで調和した、独創的な一品です。
単品と、ランチセットのメインとして提供されます。

（洋食屋マンジャーレTAKINAMI ）

冷製ジュレとして提供される独創的な一皿。数の子のプチプチとした食感や海老みその濃厚さが特徴的で、冷製ならではの新しい味わいを提案しています。
ディナーコースの冷製オードブルとして提供。

（UNWID ホテル＆バー OTARU ）

いずれの店舗も、魚介とミルクベースのスープという共通点を持ちながら、独自のアレンジで個性を発揮しています。添えられるヴィネグレットソースは、ビネガーの爽やかな酸味が効いていて、濃厚なスープにかけることで味わいの変化を楽しむことができます。

地域に根付く食文化を目指して

今年で13回目を迎える「しりべしコトリアードフェア2025」。年々参加店舗も増え、昨年の7店舗から今年は10店舗へと拡大しました。留寿都村のルスツリゾートホテルが、初参加だそうです！ 2024年には地元の小中学校の給食メニューとしても初採用されるなど、着実に地域に浸透しています。

しりべしコトリアード推進協議会 会長 兼崎義明さん

「しりべしコリアード」は、2013年に発足した「しりべしコトリアード推進協議会」を中心に、地域に根付いた食文化として育てる取り組みを続けています。「地元食材のよさを知ってほしい」「地域に愛されるメニューにしたい」という皆さんの思いが、料理を通じて伝わってきました！

2月1日（土）～28日（金）まで開催される「しりべしコトリアードフェア2025」では、10店舗それぞれの個性豊かな一品を味わうことができます。

また、期間中は、参加店でしりべしコトリアードを食べてアンケートに回答した方の中から抽選でプレゼントが当たる抽選会も開催。

寒い季節だからこそ心に染みる、後志の魅力が詰まった「しりべしコトリアード」を、ぜひ皆さんも体験してみてはいかがでしょうか。

（「北海道生活」WEBスタッフ）

試食会が開催された「オステリア・イル・ぴあっと・ヌォーボ」