2024/12/20 16:30
北海道生活
多肉ライフ|多肉植物の可愛いクリスマスオーナメント
多肉植物の栽培・寄せ植えなどのアレンジ制作を中心に作家として活動する、札幌在住の土屋 千尋さんが、多肉植物と猫たちに囲まれた、楽しい日々の暮らしをつづります。
文・写真/土屋 千尋さん
クリスマスが近いづいてくると、やっぱり毎年つくりたくなるクリスマスの寄せ植え! 今年はお友達の家にある特大ツリーに飾ってもらおうと思い、松ぼっくりなどを使った多肉植物のオーナメントをつくってみました。
多肉を植える用土には、固まる土「ネルソル」を使用すれば、意外とさまざまなものに植え付けができますよ。
松ぼっくりや小さなリースを植え付けの土台にして、多肉の可愛いオーナメントに
ネルソルは特殊な粘り気の成分が配合されていて、水を加えることで粘りが出ます。いろんな資材にくっつけることができるので、今回の松ぼっくりにも多肉を植えられるようになるんです。乾くと固まるので植え込みが抜けてくることもなく、飾って楽しめますよ。
では、松ぼっくりのオーナメントをつくっていきます。
まずは、松ぼっくりの傘の部分にワイヤーをぐるりと巻き込み、吊り下げたときに斜めにならないよう中心でしっかりねじって留めます。
ワイヤーを松ぼっくりの傘の中に通して、ねじって留める。斜めに傾かないようバランスも調整を
ワイヤーを取りつけた松ぼっくりに、ネルソルをくっつけます。ネルソルはなるべく中心を高めにしてつけておくと、多肉がきれいに丸く寄せられます。手でずっと持っているのは大変なので、小さな空き瓶やカップなどにのせて、両手が使える状態にすると作業しやすいですね!
中心を高めにしてネルソルをくっつける
小さな空き瓶やカップなどにのせて作業するとラク
では、多肉を植えていきます。まず中心に多肉を3つ植えます。ピンセットを使って多肉の挿し穂を持ち、ネルソルに挿すようにして植えます。
中心に3つ植え付ける
植え付けのイメージ(写真は、別の寄せ植え制作時のもの):右/多肉の挿し穂 左/ピンセットで挿し穂を持ち、ネルソルに挿すように植え付け
中心の多肉を植えたら、まわりに小さなセダムを隙間なく植えていきます。小さなブロウメアナが花を咲かせていたので、それも使ってみました。土が見えないようにぎゅっと寄せ植えすると可愛いらしく仕上がります!
ぎゅっと詰めて寄せ植えると可愛い
我が家はこの時はまだツリーを出してなかったので、観葉植物の枝にひとまず吊り下げて(笑)。赤いリボンもつけると、しっかりクリスマス風に! たくさんつくって大きなツリーに飾ると素敵ですね。
ツリーじゃなくても、吊り下げておくだけでクリスマス感が出ますよ。
多肉のクリスマスオーナメントのできあがり
次は、多肉を寄せ植えたリースです。小さめのサイズなら、わりと手軽につくることができますよ。
材料は多肉とネルソルのほか、土台となるリース、あったらいいなと思われるクリスマス風の飾り。そして、植え床となるネルソルを入れるための排水溝ネット。リースには直接ネルソルをくっつけるのではなく、この排水溝ネットに入れて植え床をリースに取りつけます。
排水溝ネットと使うと便利。穴も簡単にあけられる
まず排水溝ネットにネルソルを入れます。ネットの真ん中に配置しましょう。そして、リースにしっかりと結びつけます。
排水溝ネットの真ん中にネルソルを入れる
しっかりとリースに結びつけて固定
縛り目を裏にし、植え付けしやすいようにネルソルの形を整えましょう。余分なネットも切っておきます。
ネルソルの形を整える
多肉の挿し穂を順に挿して植えていきます。最初に長いグリーンネックレスを植えてバランスを見ます。あとは、なるべく同じサイズ感の多肉たちをバランスを見ながら挿していきます!
垂れ下がるグリーンネックレスで動きを加える
同じサイズ感の多肉を使うと、バランスがとてもいい。割り箸などで挿す穴を軽くあけてあげると、挿し穂を植え込みやすい
さらに、小さなセダムでまわりを隙間なく埋めてあげます。土が見えないように配慮しましょう。
小さなセダムを挿して隙間を埋める
寄せ植えたら、木の実なども飾ったりしてみます! リボンはクリスマスケーキなどに使われている飾りを活用(きれいに洗って保管していたものを使いました)。ダイソーなどでも手軽に入手できますよ。
飾りをあしらうと、クリスマス感が出ますね!
木の実を飾りに
リボンの飾りでクリスマス感がアップ
そのほか、ドライフラワーなどをお好みで加えてもいいかもしれません。
できあがった多肉のリースは、インテリア雑貨の小さなイーゼルにのせたり、壁掛けにして飾ります。
木の実やドライフラワーの花材を使って装飾
今回は、クリスマス期間限定で楽しもうと思い、水やりのことなどはあまり深く考えずにつくりました。ですが、水を張ったトレーなどにドボンと浸け、しっかり乾かすと、長く飾れると思います。
また、どうしても時間が経つと成長して伸びてきたりするので、ある程度楽しんだらそのまま抜き取り、別の鉢などに移し替えて育てるとよいかと思います。そのへんは、手をかける時間なども考慮してお好みで!
寄せ植えの発想は自由です! いろんなものに植えて、冬でも多肉ライフを楽しんでください。今回のオーナメントやリースも、リボンを和風の飾りに変えれば、お正月を迎える多肉の装飾にもなりそうですね。
プロフィール
土屋 千尋
クラフト制作からスタートし、現在は多肉植物の栽培やアレンジ制作を中心に作家活動を行なう。独創的な寄せ植えをオーダーやイベントなどで販売している。札幌在住。自宅に多肉植物の専用スペース・工房を設け、札幌を中心に活動中。
Instagram @hanahina_sisters